瓶詰めの映画地獄 〜断罪!断罪!また断罪!!〜

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help リーダーに追加 RSS 知られざる名作・珍作・衝撃作をこの機会に! 「ソビエト映画回顧展05」

<<   作成日時 : 2005/08/27 04:00   >>

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画像映画が好きだから、
より1本でも多くの映画を観たい―。
そう思うのと同時に、
「映画」というジャンルそのものについて、
より詳しくありたい―。というのは、
“映画好き”を自称する者ならば、
誰もがフツーに思うこと…。
だけど、「映画」が生まれて早100と10年。
今まで何万本、いや何10万本と、
それこそ世界中で作られてきたに違いない
映画のすべてを把握しようったって、
そりゃいくらなんでも物理的にムリ。
仮に1年間に200本観たとしたって、
1万本観るのに50年もかかってしまう…。
三蔵さまが天竺目指すよりも遥かな話だ。

いい加減“大人”と言われて差し障りない30歳過ぎの男が、
またゾロ何を10代の映画少年みたいな話をとバカに思われるだろうが、至ってボクは真剣である。
死ぬまでに、「観たい」と思った映画のいったいどれだけを観ることができるだろうか…?と、
20代の後半あたりから、
ボクは、「死ぬまでにこの映画を観たいか否か?」という観点で鑑賞する映画を選ぶようになった。
(と大そうなことをホザくわりには、今まで観た映画の7割は、「死ぬまでに観なくてもよかった」映画
なんだけど…)
まぁ死ぬまでに…なんて、それはいくらなんでもちょっと大ゲサな言い方だとしても、
とりあえずボクは、年齢・性別・国籍を問わず、ありとあらゆる映画的嗜好
(要するに、メジャー、マイナー、カルトにポルノ、映画の国籍問わずありとあらゆる映画内ジャンル)
を持った人とフランクに映画の話が通じるよう、できる限り裾野を広げて日々映画巡りをしている。

で、実際ボクの周りには、実に様々な映画的嗜好の友人・知人が多いんだけど、それでもやはり、
“邦画クラシック”と、“「映画」に関してマイノリティ・イメージのある国の映画”についてだけは、
話の通じる人がことのほか少なくて悲しい…。
もっとボクに、成瀬や川島や三隅や増村の凄さをガツンと教えてほしいのに!
もっとボクに、見知らぬ国の知られざる映画を綿いっぱい教えてほしいのに!
というわけで、そんないたいけな映画好きの願いを叶えてくれるのがやっぱりここ、三百人劇場!
前回の 『戦争と人間』 につづくこの夏の第2弾は、「ソビエト映画回顧展05」だ。
とここで、なぜ今になってソビエト映画…!? なんて愚の骨頂を言ってしまうのがド素人。
ましてや今さらそれらの映画がかつての社会主義のプロパガンダ云々なんてナンセンスもいいところ。
ただ単に旧ソ連の映画に陽の当たらない名作が多いから一同に集めて観てしまおうってだけの話。
映画を知らない輩に限って深読みしたがるから困るんだなこれが。
(とか言っといてなんか深い意味あったらどうしよう…。まぁどっちでもいいけど)
でも、旧ソ連・ロシアの映画に知る人ぞ知る名作・珍作・カルト作が多いのは、
映画好きなら誰もが知っている話。実際にこの手のロシア系の特集上映、
視点やテーマや括りは違えど毎年毎年都内のどこかで開催されてはいずれも好評を博している。
愛らしいパペット映画や繊細なアニメ映画を通してその深淵を覗いたという女性なんかも多いだろう。

で、今回のラインアップがこれまた垂涎。
これ系の企画ではたいがいその目玉になるアンドレイ・タルコフスキーの諸作や、
昨今日本でもかなりその名が知れ渡ってきているアレクサンドル・ソクーロフの作品群を外した
(タルコフスキーは 『僕の村は戦場だった』 のみ上映。必見の名作!)
一見地味な印象ながらも、
「戦後60周年・戦争映画特集」「革命初期の名作」「文芸&クラシック」「SF映画秀作選」と題した
4つのテーマのもとになんと43作品ものソビエト映画が一挙集められている。
ハッキリ言ってこういう規模は、世界広しと言えども東京でしかありえない(多分、いや、断言できる)。
地方在住の映画ファンは残念至極! だからボクは、この街を離れることができないんだ…。
今回何より観たかったのは、ボクの大・大・大好きな、国籍・時代を超えて誰もが認める不朽の名作、
『誓いの休暇』(1959・写真)のグリゴリー・チュフライ監督1978年の作品、『君たちのことは忘れない』。
それと、長年観逃がし続けてきたソビエト映画史上初のSF作品、『アエリータ』(1924)。
できることなら43作すべて観たいの山々だけど、やっぱりそれは時間的にも金銭的にもムリなので、
あとは素材厳選して、
チェーホフ原作の映画をいくつか観ようと考えている( 『小犬を連れた貴婦人』 『狩場の悲劇』 など)。
ソビエト映画を1本も観たことがないという人には、このチャンスにぜひとも映画の教科書、
『戦艦ポチョムキン』(1925)ぐらいは観ておいてほしいし(DVDでも観られるけどここはぜひ劇場で!)、
『僕の村は戦場だった』(1962)と 『誓いの休暇』 の2大名作は何がなんでもおススメしたい。
コサック美女のパントマイムがなんとも笑えるカルト妖怪映画 『妖婆・死棺の呪い』(1967)、
円谷プロも裸足で逃げ出すトンデモ特撮 『火を噴く惑星』(1961)、
『2001年宇宙の旅』 と比肩しても面白いSF禅問答 『ピルクスの審問』(1979)なんかも要チェックだ。

とにかくアナタ!
映画好きを自称して都内に暮らしていながらこの企画を知らないなんてモグリもいいとこ。
新作なんてそれこそいつでも観られるんだから、
ここはお得な回数券(前売1回券1,200円、5回券5,000円、10回券9,000円)をぴあかなんかでゲットして、
真の映画好きをともに志そうじゃないか!

海も花火も関係ないコアで濃密な空間が、世間や職場と折り合いの悪いキミの来館を待っている!

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