瓶詰めの映画地獄 2009

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help リーダーに追加 RSS 男なら、林 由美香に会いに行け!

<<   作成日時 : 2005/09/11 02:41   >>

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画像林 由美香。
この名前を記憶している30代以上の男性諸氏は、
果たしてどれぐらいいるのだろうか…?

1970年、東京都生まれ。
アダルトビデオ全盛と謳われた89年にAVデビュー、
そのらしからぬキュートなルックスから
美少女モデルとしても人気を博し、
その後、93年からはピンク映画にも本格的に進出。
以来、ことばでは言い尽くせない紆余曲折を経ながら
AV、ピンク映画を中心に約200本近い作品に出演、
知る人ぞ知る“最後の映画女優”として
業界のみならずコアな支持を受けていたが、
今年の6月27日に急逝。
当初は自殺という噂も数多く流されたが、
関係者は、それらのすべてを否定している。

彼女がデビューを果たした1989年と言えば、ボクはもちろん
バブルのバの字にも縁のないオナニー全開真っ只中の見るからに青臭い妄想10代だったけれど、
彼女の名前は、まるで記憶していない。
岐阜の山奥に住んでいたからそこまで情報が届かなかったのか(そんなわけはない)、
それとも“微乳”のAV女優にはいっさい興味がなかったのか、
当時、ボクらの間で(と言っても3人ぐらい)話題を集めていたのは、巨乳AV女優の松坂季実子だった。
その3人のうちのひとりは、ユーミンに倣って彼女のことを“キーミン”と勝手に呼称し、彼女の
母なる地球を思わせる巨乳と受験勉強に短い青春を傾けていたがそんな彼も今では立派な警察官だ。
そんなボクが(どんなボクだ)、女優・林由美香の存在を知る大きなきっかけになったのが、
おそらく多くの映画ファンと同様、
97年に、当時これまた知る人ぞ知る鬼畜AVメーカー、V&Rプランニングの作品として製作されながら、
一般劇場でも公開されて大ヒットを記録し、メディアでも数多く取り上げられた傑作ドキュメンタリー、
『由美香』。
内容はもちろん書きたくても書けないが、
当時恋人同士(でも不倫)の関係だったAV監督の平野勝之と彼女が東京から北海道まで自転車で
走り抜ける様子を記録した、痛快、滑稽、しかし観れば誰もが必ず、
♪人〜はぁ流れ〜てどこどこぉ行く〜の〜♪
と歌い出したくなることウケアイの、人間の根源的な哀しさとおかしみに図らずも胸の詰まる1本だ。
とは言え、これは当時ボクが住んでいた名古屋では待てど暮らせど公開されなかったため(ハズ)、
ボクが 『由美香』 の詳しい内容を知ったのは、
その実録本、『自転車野宿不倫ツアー』 を読んでのことだった。
その頃、AVというよりも先のV&R所属の鬼才監督、
バクシーシ山下の著作にハマっていたボクは( 『セックス障害者たち』 は全人類必読の書!)、
当然この本も仕事廻りの途中で立ち寄った喫茶店で仕事そっちのけで一気に読破し、
深いため息をつくと同時に「もう仕事なんてどうだっていいや」とストレスが解消されたのを憶えている。

まぁだからと言ってそれ以降、林由美香の作品を追いかけるようになった、ということでは全然なく、
いつしか彼女の存在はボクのなかで稀薄なものになっていったわけだけど、それから数年後、
そんな彼女を今度は“映画女優”として個人的にも世間的にも意識させることなった映画というのが、
昨年、レイトショー公開ながらユーロスペースにてロングランを記録し、
同年のピンク大賞で彼女に2度目の女優賞をもたらした、『たまもの』(原題:『熟女・発情 たましゃぶり』 )。
(ちなみに1度目の女優賞は、93年サトウトシキ監督による 『ペッティング・レズ 性感帯』 )
プロボウラーを目指す口の利けないヒロインの一途の愛が狂気に変貌してゆく様を淡々と描いた、
殺伐とした痛々しさのなかにも少女性というイノセンスを感じさせてどこか温かい稀有な1本だった。

所詮は“にわか由美香ファン”でしかないボクのような男に彼女を語る資格なんて全然ないけど、
それでも、取り立てて美形というわけでもなければ(ましてや巨乳というのでもなく)、
ただでさえどんな美女でも寿命の短い脱ぎ系の女優でありながらすでに30代半ばであった彼女が、
どうしてここまでピンク映画の枠を超えて大々的にフィーチャーされるのかと言えば、
そこには、自然体と表現するにはあまりに凡庸な彼女の一種神がかり的な存在感
(そしてそれを彼女自身の怒涛のような人生経験によるもの、と表現するのもあまりに平凡だけど…)
があるからだとしかボキャブラリーの乏しいボクには言うことができない。
少女のようにしなやかで、大人の女のように妖艶で、
屈託ない笑顔を見せるかと思えば、男を骨抜きにするような肢体のクネリを見せて甘い吐息を漏らし、
業界人としても一流ならば(話によると)、なおかつ大女優的な奔放さをも彼女は持ち併せていた…。
要するに彼女は、最後の最後に至極有り体な言い方をするならば、
16年という長きにわたってその手の苛酷な世界で活動しながらも、
ただの1mmも、人間としても、女としても、そしてもちろん女優としても“スレる”ことがなかったのだ。
おそらくどんな筆の立つ口の立つ者でも、これ以上の表現で
彼女が業界やユーザーから必要とされてきたその理由の深淵を言い表すことはできないだろう…。

ボクが彼女について語れるのはせいぜいこれぐらいである。
本日10日より彼女主演のピンク映画傑作選は渋谷シネ・ラ・セットにて1週間。
つづいて先のドキュメンタリー、
『由美香』 のリバイバル上映は今月後半に同じく渋谷のアップリンク・ファクトリーにて約1週間。
かつて、そして今でも、AV女優、ピンク女優をはじめ、
多くの“裸を辞さない本物の女優”たちに下半身を世話してもらい心を癒された経験のある男なら、
そして、“女を抱く”のではなく“女に抱かれる”心地好さを知っている男だったら(書いちゃった)、
どうかこれらの特集上映に万難排して駆けつけて、
「林 由美香」というひとりの“女優”を各自で発見し、その存在を脳裡の奥深くに刻み付けてほしい。

今、これを書き上げた机の上では、
先週の追悼オールナイトイベントで手に入れた限定記念パスネット・カードのなかの彼女が、
ボクに向かってまるで何も知らない少女のようにイタズラっぽく微笑んでいる。
ありがとう、林由美香。安らかに…。

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コメント(1件)

内 容 ニックネーム/日時
パスネットカードを僕も手に入れました。
平野勝之「由美香」を見たかったのですが、
劇場がアップリンクということが引っかかって、
「たまもの」おもエろかったです。
30歳を超えていたとしても、
熟女ものと思わせないピンクを造り得る女優として、
(熟女・人妻ものも好きな僕ですが)
やはりすごいんだなぁと股間をむずむずさせていました。
現象
2005/09/16 12:51
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