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小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ―。 この、仮に舞台だとしたら、 公演期間中は連日全回ソールドアウトは必至の超個性的なキャスティングを見ただけで、 この映画が今最も観なきゃならない日本映画の1本ということは間違いのない事実だけど、 それよりもっとよろこばなきゃならないのは、これが、 『バーバー吉野』、『恋は五・七・五!』 と、確実に映画監督としてステップアップを果たし、 もしかしたら、『スウィングガールズ』 の矢口史靖(しのぶ)監督や、 『リンダリンダリンダ』 の山下敦弘監督らと並んで、 この先マジで日本映画を支えてゆく存在になるんじゃないかとさえ個人的には思える、 荻上(おぎがみ)直子監督の待ちに待った最新作だということ! 『恋は五・七・五!』 を観た人だったら、いかにこの監督が、 その辺のヘタなお笑い芸人よりずっと笑いのセンスに長けているかを知っているハズだし、 併せて 『バーバー吉野』 も観た人だったら、いかに彼女が、 矢口・山下両名に優るとも劣らない映画的サラブレッドであるかを肌で感じ取っているハズ。 そこにこの芝居通にとってはまさに“鉄板”のキャスティングである。 最近、ここまで観るずっと以前から鑑賞意欲をそそられ続けた邦画というのも珍しいかも??? で、 そんな膨らむ期待で予告篇の段階からクスクス笑いがもれてもれてしょうがなかった本作。 これが観たらまさに期待どおり! “白夜(びゃくや)”の北欧特有のやわらかな陽光と、 超が付く個性派女優3人の一見ミスマッチな組み合わせが、 途轍もない幸福感を導き出して笑わせながらもしみじみとさせてくれる、 とびっきりハートウォーミングな1本に仕上がっていて傑作なんだ。これを観逃がす手はない。 フィンランドはヘルシンキの街角に、 おにぎりをメインにした小さな食堂、「かもめ食堂」を開店したサチエ(小林)。 お客はなかなか寄り付かなかったが、彼女は気にせず平穏に毎日を過ごしていた。 そんなある日、彼女は店の最初の客で日本かぶれの青年トンミ(ヤルッコ・ニエミ)に、 「ガッチャマン」の歌詞を教えてくれと頼まれるのだが、どうしても出だししか思い出せない。 サチエは、偶然本屋で見かけた日本人女性ミドリ(片桐)に話しかけて尋ねると、 彼女は……完璧に「ガッチャマン」の歌詞を憶えていた……。 今でも「男に生まれたかった」という荻上監督の願望を反映してか、 前2作ではそれぞれ田舎の小学生や高校生が主人公になっていたけど、 本作では、うってかわって元が人気女流作家(って読んだことないけど)、群ようこの原作。 だから今回はキャストも含め女性映画といった趣になっちゃいるんだけど、 そこは監督、「ガッチャマン」を出してくるあたりがさすがの“男のコ”センス。 個人的には「タイムボカン」でもよかったように思うというこちらの感慨はさておき、 ここで一気に観客を映画に乗せる手管はまさにサラブレッドたる所以だ。 基本的な話の内容は、 遠いフィンランドはヘルシンキの街角に突然開いた日本人女性の経営する小さな食堂が、 故あって日本を離れてきたそれぞれにワケありの2人の日本人女性のみならず、 ヘルシンキで地味にしかしマジメに生きているフィン人たちをも虜にして、 みんなの心を美味しい日本食と温かい接客でつないでゆくという、 フィンランドを舞台にした日本版 『ショコラ』 みたいな内容で、 とりたてて映画そのものに新味や驚きがあるというわけではない。 だけど、そういう新味や驚きのまるでない、 ヘタをすれば寝てしまいそうなスローな物語にここまで吸引力を持たせるというのは、 映画の作り手にしてみたら最も難しい技術であるような気がボクはして、 その苦労をまったく感じさせないという意味でもこれは 『ショコラ』 とよく似ている。 なによりこの映画を観ていて清々しいと思ったのは、 サチエたち3人をはじめとした登場人物の心情や背景を、映画がムダに説明していないとこ。 昨今やたらと洋の東西を問わず、 キャラクターの行動心理および人物設定をクドクドしかもセリフで語らせる映画が多いなかで、 この映画のアッサリ感こそ、それこそ小津や成瀬に源流を求める邦画の絶妙なテイストだし、 それを彼の地の風土と合わせて自身の映画に取り込んだのがアキ・カウリスマキと考えると、 “フィンランドが舞台の日本映画”という設定にさほどの違和感は感じない。 そこにはむしろ、自然のなりゆきさえ感じさせる静かな説得力がある。 そして、これはあくまで個人的なことではあるんだけれど、 ボクが荻上作品を観ていて毎回本当にたまらないと思うのが、前2作にも出演し、 本作ではいぶし銀(て表現、女にも使うのか!?)の存在感を醸し出す女性マサコを演じている、 もたいまさこに対する監督の絶妙のアプローチの仕方。 小林聡美、そしてもたいまさこときて、 次が室井滋だったら……と「やっぱり猫が好き」を思い出す人は多いだろうが、 荻上監督がいちばん面白いと思っているもたいまさこのイメージはズバリこれ! 今からもう20年近く前に土曜の夜の10時30分から日本テレビ系列で放送されていた、 ビートたけしメインの知る人ぞ知る名バラエティー、その名も「OH!たけし」! 間違いない。 さすがはボクと同い年の監督。 前2作における下ネタのセンスも女性のわりにやけに肌に合うと思っていたら、 こんなところに意外な共通点があったとは(勝手に決めてるけど)。80年代はよかったな……。 日本人キャストばかりじゃなく、 俳優・素人含めてフィン人キャストも味わい深い顔ばかり。 ボクは数年前にフィンランドを訪ねたことがあるけれど、 あの国の人々は、本当にこの映画の人たちみたいにシャイで誠実でとにかくやさしかった! ちなみに、カウリスマキの 『過去のない男』 で日本でも知られた、 ニルック・ペルトラがわりと重要な役柄で出ているけど、 彼の役名“マッティ”は、かつてカウリスマキ映画の常連で今はもう故人の、 マッティ・ペロンパーから取ったんだろう、おそらく。 平日の昼間に観に行ったというのに、 劇場は多くの女性客で立ち見が出るくらいの大盛況だった。 もちろん女性映画として共感しながら楽しむのもいいけれど、 ここはやっぱり、こんな素敵な映画を女性客だけに独占させるのはもったいない! 本当にいい映画を知っている人は、やっぱ“きつね”より、“かもめ”だよね! 荻上監督には、次回作ではぜひフィンランドとはうってかわった熱い国で映画を撮ってほしい。 そして熱い国と言えばそう! きょうから日本の大親友!! メヒコー!!! ざまぁ見ろアメリカ! グラシアス!!メヒコ〜!!! [ シネスイッチ銀座 ほかにて公開中 ] |
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かもめ食堂@シネスイッチ銀座
小林聡美は無粋に無縁。彼女が演じた主人公サチエもまた、いなせな女性だった。フィンランドでかもめ食堂を経営するサチエだが、客は一人も来なかった。それでも「毎日真面目にやっていればお客は来る」といって、いつしか食堂は満席になる。サチエの詳細は明かされない。なぜ ...続きを見る |
ソウウツおかげでFLASHBACK現象 2006/03/21 12:28 |
カモメ食堂
日本 監督:荻上直子 出演:小林聡美 片桐はいり もたいまさこ マルック・ペルトラ ...続きを見る |
Saturday In The Park 2006/03/22 09:40 |
かもめ食堂
オールフィンランドロケとなった邦画です。 ...続きを見る |
日っ歩〜美味しいもの、映画、子育て...... 2006/03/25 21:49 |
かもめ食堂
シネスイッチ銀座で【かもめ食堂】 を観てきました。 ...続きを見る |
ダラックマ日記 2006/03/25 23:18 |
かもめ食堂
断言しましょう。 今年は 食堂を開きたい!と宣言する女性 フィンランドへ旅行する女性 この2つが確実に増えますね。 もちろんこの「かもめ食堂」の影響で。 ...続きを見る |
龍眼日記 Longan Diary 2006/03/27 17:19 |
淡々としていても、どこか温かい。『かもめ食堂』
フィンランドの首都ヘルシンキで、ひとりの女性が始めた 『かもめ食堂』を背景に繰り広げられる物語です。 ...続きを見る |
水曜日のシネマ日記 2006/03/31 07:26 |
久しぶりに映画を観に行きました
水曜日のレディースデーは1000円だからと、先日会社を辞めたばかりの友達に映画に誘われ行ってきた。貧乏な私は、普段だったら1800円も出して観に行けないもん。レディースデーを知らなかった!これから利用しようどうせ直ぐレンタルになるからレンタルでいいもん。って思... ...続きを見る |
やわらかい穴 2006/03/31 18:00 |
ナイステイスト!!「かもめ食堂」
笑わせて泣かせる。これはチャップリン以来の映画の王道だと思うが、「かもめ食堂」(萩上直子監督・脚本)はこれをさらっとやってのけた。今年観た日本映画では「博士の愛した数式」と並ぶ傑作かもしれない。前評判を知らず、単にいつも参考にしている「MovieWalker」の「... ...続きを見る |
万歳!映画パラダイス〜京都ほろ酔い日記 2006/04/09 12:16 |
かもめ食堂
プリティ・ヘレンを観る為の時間潰しに入ったこの映画ですが・・・劇場は立ち見が出るくらいの大盛況だったし映画も最高によかったです。会社帰りの金曜日に心癒され、なんだか豊かな気持ちになって劇場を後にしました。 ...続きを見る |
Alice in Wonderland 2006/04/11 14:49 |
かもめ食堂・・・・・評価額1800円
なんだか「ふわ〜」とか「ほへ〜」とか脱力系の擬音が出ちゃいますな。 この心地よさは一体何だろう。 友達の家でも彼女の家でもいいや、自分が凄くリラックスできる空間で、腹八分& ...続きを見る |
ノラネコの呑んで観るシネマ 2006/04/12 23:33 |
【劇場鑑賞30】かもめ食堂(ROUKALA LOKKI)
いらっしゃい(o゜▽゜)ゝ♪ ...続きを見る |
ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!... 2006/04/16 16:58 |
『かもめ食堂』を観た
前評判が高かった。カモメ食堂を観に行った。 元々、『やっぱり猫が好き』から小林聡美という女優さんが好きで、 ドラマ見たり、彼女の書いたエッセイを読んだりしていました。 舞台になったフィンランドは、数年前に行って以来、 もう一度訪れたい外国のひとつとなっていて、 愛知万博へも、”フィンランド・デー”というのを狙って行く程! そろそろ行きたいなぁと思っていたところ 偶然この映画の事を知り、冬からず〜っと待っていました。 ...続きを見る |
★CAFE COURONNE★ ... 2006/04/19 22:47 |
かもめ食堂
梅田ガーデンシネマ 私は監督の前作「バーバー吉野」をまったく評価していない。奇抜なアイデアだが、も ...続きを見る |
映画評論家人生 2006/04/21 02:24 |
「かもめ食堂」おいしいコーヒーのおまじない
「かもめ食堂」★★★☆ 小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ主演 荻上直子監督、2005年 ...続きを見る |
soramove 2006/04/27 23:46 |
かもめ食堂
フィンランドを舞台にした日本映画。 日本人がフィンランドのヘルシンキで和食を売りものにするかもめ食堂を開業したものの、1ヶ月しても客が寄 ...続きを見る |
シネクリシェ 2006/05/10 05:58 |
「かもめ食堂」を観た!
シネスイッチ銀座で、「かもめ食堂」を観ました。以前、観たいと思ってネットで検索したら、映画館での上映はもう終わっていました。遅かりし由良の助。最近、どうしても観たくて、また調べてみたら、下記のように書かれていました。 ...続きを見る |
とんとん・にっき 2006/08/15 11:14 |
かもめ食堂
かもめ食堂 フィンランド語題: ROUKALA LOKKI (2005) 2006/03/11 劇場初公開 公式サイト: http://www.kamome-movie.com/ ...続きを見る |
映画と本と音楽にあふれた英語塾 2006/10/01 16:56 |
DVD「かもめ食堂」見たよ。
はい、こんばんは。 ...続きを見る |
雪華と、うふふ 2006/10/03 17:07 |
かもめ食堂−(映画:2006年127本目)−
監督:荻上直子 原作:群ようこ 出演:小林聡美、片桐はいり、もたいまさこ、ヤルッコ・ニエミ、タリア・マルクス、マルック・ペルトラ ...続きを見る |
デコ親父はいつも減量中 2006/10/15 14:32 |
かもめ食堂
この映画も評判いいですね。 奮発して、ビデオ屋で準新作で借りました。(笑) DVDで鑑賞。 ...続きを見る |
映画、言いたい放題! 2006/12/06 23:39 |
映画『かもめ食堂』
好きなことだけするのか、嫌いなことはしていないのか、それはどちらか分からない・・緩やかに暖かに、流れる時間が心地いい、異国でソウルフードな物語・・ ...続きを見る |
茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行... 2007/03/25 15:16 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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あまりの混みようで先週は銀座くんだり無駄足でした。先日、超早めに訪れて王japan同様リベンジ達成、女性客だけにはもったいない作品でしたね。「女」が3人揃って「姦しい」とはよく言ったもので、オバチャン少し声のトーンを落としてくれよと、まあでも映画が始まったら静かになったので、さすが銀座は客層が良いなと感じました。そういや鑑賞後の気分は「ショコラ」に近かったです。チョコを食べたくなるところがおにぎりを食べたくなる感じで。 |
現象 2006/03/21 12:34 |
こんにちは♪ |
Notorious♪ URL 2006/03/26 11:36 |
TB&コメントありがとうございました。 |
pancopa URL 2006/03/26 23:59 |
>Notoriousさん |
栗本 東樹 2006/03/27 02:22 |
栗本さん、フィンランドへ行かれたことがあるんですね。 |
sabunori URL 2006/03/27 17:24 |
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