瓶詰めの映画地獄 〜断罪!断罪!また断罪!!〜

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help リーダーに追加 RSS 貞子も伽椰子も裸足で逃げ出す超〜ド級の怨念ホラー! 『心霊写真』!

<<   作成日時 : 2006/05/27 23:00   >>

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それこそガキの頃は休み時間のたびに、
友だちの机をみんなで囲んで“恐怖の心霊写真集”なんかを見て騒いだり、
“あなたの知らない世界”を見て一週間ぐらい夜中ひとりでトイレに行けなくなったり、
わりと高校生ぐらいの頃までは、そのテの話に人一倍の興味を示していたハズなんだけど、
さすがにこの年齢にもなると、世の中には幽霊より怖いものが山ほどあると知っているので、
幽霊なんて映画のなかではキャッキャと楽しめても、現実的には怖ろしくもなんともない。
(そりゃ幽霊じゃなくたって、部屋に入っていきなり人が立ってたら誰だって驚くわい)
幽霊よりも怖いもの―。それはなにより、もう二度と現世で会いたくないと思っている人間だ。
例に漏れずボクにも男女の関係なしに、そのテの人間が少なからずいるんだけれど、
もしもアイツが、もしもあの女が、ボク忘れじ怨念と化して目の前に現れたとしたら……ヒェッ!

『ダ・ヴィンチ・コード』 にすっかり隠れて、
絶好調のタイ映画からいつの間にやら届いていた爆弾級の絶叫ホラー 『心霊写真』 は、
もちろん 『リング』 や 『呪怨』 をはじめジャパニーズ・ホラーの影響下にありながらも、
そのどれとも類似しない真に背筋の凍るこのジャンルの究極とも言える決定的な1本だ。
マジメな話、
付き合った女の数なんて十指で余るほどだけどケースだけはレアと言われるボクなんかは、
ストーリーなんてまったくかぶらないのに過去の記憶(トラウマ)に触れる部分もあったりして、
クライマックスの畳み掛けには寸でのところでオシッコがフランソワーズ・モレシャンだった。

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 カメラマンのタン(アナンダ・エヴァリンハム)は、
 恋人ジェーン(ナッターウィーラヌット・トーンミー)と出席した大学の親友の結婚式の帰り道、
 急に飛び出してきた女性を車で撥ね、そのまま轢き逃げしてしまう。
 翌日、タンが仕事で撮影した写真のなかには、女の顔らしきものが写っていた。
 その瞬間から、ふたりの身辺で次々と恐ろしい現象が起こり始める。
 そして、そんなある日、結婚式の新郎だった友人がタンのもとを訪れ、
 「あの写真のせいだ!」と叫んで姿を消し、そのまま飛び降り自殺する。
 その彼を含めて4人組だった大学時代の親友同士のうち、
 自分以外の3人がみんな自殺してしまったことに死の運命を感じたタンは……。

心霊写真のアイデアそのものは真偽も含めて見慣れた(?)ものばかりながら、
とにかく出し惜しみなくもったいぶらない恐怖描写の数々で冒頭から楽しませてくれる。
物語を楽しむのに差し障りなしと判断してちょっとだけネタばらしすると、
この映画の女幽霊の正体は主人公の青年の昔の彼女(!)なんだけど、
とにかくその 『キャリー』 に 『サイコ』 を足して 『エミリー・ローズ』 で割ったような設定が、
殺人事件のあったどこかの廃屋とか禍々しい前世とかいうのとは違い、
やけにリアルにビジュアル重視の恐怖演出に“肉”を付けるもんだから、
背中にベッタリまとわりつくような不快感とともに五感に押し寄せ重いったらありゃしない!

“トイレ”にまつわる懐かしテイストの怪談ネタも随所に織り込みながら、
カメラというアイテムを最大限活かした見せ方も巧くストーリーテリングも抜群。
クライマックスでついに始まる女幽霊の主人公に対する追い込み方は、
それこそ貞子や伽椰子以上に容赦なくモンスター映画としても 『呪怨2』 以上のデキ栄えだ。
主人公が階段を逃げ降りてゆく途中で現在の恋人の姿と化した幽霊が、

「どうして捨てたの! 私を愛してなかったの!」 と、

血まみれの手で顔を掴んでくるシーンにはマジで尿漏れ5秒前。0.5ccぐらいは出てたと思う。
(階段を降りても降りても4Fという件があるんだけど、タイでも4は不吉な数字なんだろうか?)

しかし、クライマックスで明かされる物語にまつわる陰惨極まりない事実……。
彼らが恨まれるのには、恨まれるだけの理由があった(俺に恨まれる理由はない!)。
そこから読み取れるのは、人間の過ちについての仏教国タイらしい罪への教訓と、
犯した罪にはそれに相当するだけの落とし前が先に待っているという犯罪抑止効果の狙い。
タイは“微笑みの国”なんて言われているけど、罪に対してはメチャクチャ厳しいゾ!
向こうへ行けば自由に“ハッパ”が吸えるなんて勘違いしてるキミは考えを改めた方がいい。
話は逸れたけど、ほかのジャンルのタイ映画にしても今作のようなホラーにしても、
物語の土台にしっかりとした人が人であるための教訓があるからタイ映画はいつもブレない。

とは言え、いい意味の遊び心が満載で作りは思いのほか本格派。
まさしく尻尾の先までアンコみたいなラストのラストに至るまでの手抜きのなさに背筋が凍り、
エンドロールに流れる歌の歌詞まで見事に絡めてヒザを打たせるアジアン・ホラーの傑作だ!

[ 新宿 シネマミラノ にて6月2日(金)まで公開 ]

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タイトル (本文) ブログ名/日時
#57.心霊写真
今日は、4月13日、金曜日。ン??13日の金曜日。・・・そうですか、これは、これは。ホラーの祭典が、したくなってしまったわ第一弾。というわけで、’06年日本公開の、タイ産ホラー、『心霊写真』。本国タイで、年間の興行収入第一位を記録した大ヒットホラーだそう.... ...続きを見る
レザボアCATs
2007/04/13 22:25

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
栗さま、こんばんは♪
この作品、初めてお会いした時に、栗さまが、この作品、観た?って、言ってくれたんですよね。私も、気になってしましたよ、これ。
気づいた時には終わってたんですが。
なかなか怖かったですよね。うまく出来てました。

>オシッコがフランソワーズ・モレシャン
おお、なんか、ショワショワー、ボンショワー、みたいな、オシャレな音を立てて、優雅に流れるイメージでしょうかっ。

>過去の記憶(トラウマ)に触れる部分もあったりして
ここがちょっと気になってしまいました。そういうのって、とても怖かったりするのですよね。
もし書けなかったら、今度ゆっくり聞かせてくださいね〜♪
とらねこ
2007/04/13 22:43
>とらねこさん、おはよう。
そうだっケ? 観た?って言ったっケ?
じゃあ言ったんだ多分(笑)。
信じる信じない関係なく、怪談噺は面白いですネ。

トラウマってほどじゃまぁトラウマなんだけど、
書けないというより長くて書かないというだけで、
だけどもう、忘れたなぁ〜はははぁ〜(冷)。
栗本 東樹
2007/04/14 07:33