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そのデキがどうあれ歴史の真偽がどうあれ原作との比較がどうあれ、 ボクはこの世界的超話題作 『ダ・ヴィンチ・コード』 の歴史ロマンには、 かつて“モヘンジョダロ”を訪ねたときの記憶がダブって身震いがした。 モヘンジョダロ―。この、 誰もが一度は歴史の教科書等で目にしたことがあるハズの用語の名を憶えているだろうか。 インダス文明の遺産として有名なこの都市遺跡は都市構造が緻密なことでも知られていて、 しかしその反面、残されたままの謎も多くて今なお識者の様々な憶測を許している遺跡だ。 モヘンジョダロがある南パキスタンを訪ねる前に逗留していたインドで、 ボクは暇つぶしがてら現地の古本屋で見つけた高橋克彦の 『竜の柩』 という、 東洋の“竜”伝説を西洋の“悪魔”伝承の話に結んでそこにローマ・バチカンまで絡め、 最終的には“竜は宇宙人の乗り物だった”と結論付ける大河伝奇小説、 まぁ平たく言えば誇大妄想小説を摂氏45℃のなか読んでいたんだけど、 場所はインド、季節は酷暑、日本という現実から離れたそこは異国の地。 ロマンがロマンを読んでボクはその奇想天外にすっかりハマり夢中になって貪り読んでいた。 そのなかにモヘンジョダロに関する記述もあって、 緻密な都市構造がすべて“竜(=UFO)”のための施設だったという件があるのだ。 小説には、“キリストの墓が青森にある”という有名なフォークロアも絡んできて、 とにかく知恵熱が出そうなほど面白く、 それからのボクのインド−パキスタンの旅は、まさしく“竜”を追う旅になった(若干大ゲサ)。 6月というパキスタンが1年で最も暑い季節にしかも南を旅する愚か者などいるハズもなく、 実際現地へ行ってもボク以外に旅行者なんてただのひとりもいなかったけれど、 それでも、ボクには見えた……。“竜”を繁栄の証として奉る古代の人々の姿が、 遺跡中心部にある沐浴場が“竜”の格納庫としてボクの目にはハッキリと見えた! そして、長らく栄えた文明が、“竜”によって一瞬のうちに藻屑と消えてゆく様も……。 「映画」と「歴史」の面白さは、いかなる解釈も許容するという点で共通しているとボクは思う。 “いかなる”とは言い過ぎなのかもしれないけど、 少なくともそれだからこそ両者にロマンがあるのは確かだ。 どこがどう批判の対象なのかは原作さえ読んでいないボクには語るべくもないし、 話は宗教に関わることなので、史実を好き奔放に解釈するのは危険なことなのかもしれない。 だけど、それでも、ボクはこの 『ダ・ヴィンチ・コード』 に遥か歴史ロマンを感じたし、 これが“映画”である以上、そのロマンは許されて当然のこととボクは判断したい。 ただ、いつもと同じような映画の見方をするなら、 原作の印象から 『セブン』 のような湿度の高い雰囲気を想像していたのとは違って、 やはりというかなんというか、ロン・ハワードの演出は安定感があってソツがなく、 ハッキリ言えば新鮮味にも奥行きにも欠けハンス・ジマーの音楽ともども大味で、 一見豪華なキャスティングもあまりに大作然としていて逆にまったく華を感じないし、 ドラマは徹頭徹尾、いかにもハリウッド式の御都合主義の乱射乱撃、 都合のいい時間、都合のいい場所に都合のいい人が次から次へと現れて、 「キミたちは団体行動でもしているのか!?」ととにかくツッコミどころにはこと欠かない。 今作を純粋な“ミステリー映画”として観た場合、 これは凡百のハリウッド映画と大差はないと言ってなんら差し障りはないと思う。 唯一、ポール・ベタニーが熱演極まって画面に艶を出しているけれど、 要所要所で“トム・ハンクス映画”になってしまうベースがこれじゃどうしたって馴染まない。 だけど、これはボクの勝手な印象なんだけれど、 この物語は原作においてもミステリーは単なる解釈の“お膳立て”でしかないような気がする。 だとすれば、リズムとテンポだけは気をつかったハワード演出はこれはこれで問題ないし、 ヘタに尖がった作家主義の映画監督が手を出さなかったのは正解のようにも感じる。 おそらく、膨大な情報量を有しているに違いない原作をギリギリまで削り込んで、 その上で少なくともドラマは映画として最後まで破綻してないし、 ボクを含め、原作を読んでいないIQの低いアメリカ人のレベルに合わせて、 適度にカーチェイスやアクションを盛り込んだのもハワードが職人たる所以と見える。 ただ、ボクは思うのだけど、この映画、日本語字幕で観るよりも、 絶対に吹替版で観た方が少なくとも原作を知らない人にとってはいいように思うがどうだろう? 訳者が戸田奈津子であることにはとりあえず目をつむるとしても、 あの字幕量でカバーし切れるほど原作の情報量は少なくないと思うのだ。 どうにか雰囲気でごまかしながら観たけどもそれでも「???」な部分はかなりあったし、 なにより日本の吹替技術は日本映画本体よりも優秀なのでその方がドラマを楽しめると思う。 ここまで盛り上がれば、1人で観る人、カップルで観る人、友だち同士で観る人様々だろうが、 できれば原作を知ってる人・知らない人のペアで観るのがベストと老婆心ながら思ったりした。 NHKの普段のニュースでも取り上げるぐらい世界的現象となった、この 『ダ・ヴィンチ・コード』。 それゆえに様々な誹謗中傷・批判その他諸々生んでいるけれど、 これはもうオリンピックやワールド・カップと同様、世界的なイベントである。 国内だけで盛り上がっているようなお涙頂戴なんてオシッコかけてやろうかと思うが、 こういう“お祭り映画”、ボクは4年に1本くらいあってもいいと思う。 どれだけ盛り上がったとしても、それも“6月9日”までの命である。 ワールド・カップの前座としてはこれほど時期のいいイベントもない。 ここは四の五の言わずに積極的にイベントに参加してワイワイ楽しむのが正しい鑑賞方法だ。 と、実は場合により世間の尻馬に乗っかるのが好きなボクの体質を露見して今回はオシマイ。 学生時代の専攻は“歴史”だった。歴史が好きだから旅をしたし、映画が好きだから旅をした。 歴史と映画と旅をつなぐのはロマンだ。それ以上でも以下でもない。だったらいいじゃないか! |
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ダ・ヴィンチ・コード
アメリカ ミステリー&ドラマ&サスペンス 監督:ロン・ハワード 出演:トム・ハンクス オドレイ・トトゥ イアン・マッケラン ジャン・レノ ...続きを見る |
Saturday In The Park 2006/05/28 10:47 |
みなみで観た「ダ・ヴィンチ・コード」
「ダ・ヴィンチ・コード〜解けぬが華」について ...続きを見る |
メインスタンドは芝生席 2006/05/28 13:47 |
ダ・ヴィンチ・コード
S氏より「ダ・ヴィンチ・コード」を借りた。 カンヌ映画祭では良い評価ではなかったものの、公開してから客足はそこそこらしい。見終わっての評価は、5段階評価のうちの3.2といったところでしょうか。のっけから急展開のスピードで進むが、ワクワク・ドキドキ感は、むしろ原作の小説の方が、映画よりもずっとハリウッド映画している。3巻もある長編小説をたった2時間の映画の中に閉じこめること自体、無理があるのかもしれない。もしかしたら原作を読まずに、映画から先に見た方が、もっと楽しめたかも知れないなと思った。 ... ...続きを見る |
Nobody knows 2006/06/05 01:13 |
ダ・ヴィンチ・コード/ダン・ブラウン
「ダ・ヴィンチ・コード」は、映画では描ききれないであろう豊富な知識と、綿密なプロットに支えられたエンターテイメント小説です。当初は映画を観るつもりでしたが、小説を読んで正解だったと思います。 ...続きを見る |
文学な?ブログ 2006/06/16 01:37 |
『ダヴィンチ・コード』−本の方が面白いかな
The Da Vinci Code ...続きを見る |
姫のお楽しみ袋 2006/07/29 05:58 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
こんにちは♪ |
Notorious♪ 2006/05/28 10:57 |
いよっ!待ってました! |
body&soulIV 2006/05/28 12:41 |
あらっ(笑)。コメント時間が錯綜しましたね。 |
栗本 東樹 2006/05/29 19:35 |
こんにちは。 |
sabunori 2006/06/03 08:33 |
こんばんは。 |
栗本 東樹 2006/06/03 20:14 |
東樹さん、戸田奈津子きらいなのねぇ〜。わからないでもないですが。しかし、これ絶対吹き替え版をオススメします。セリフ長いもん。でもね、私は原作読みましたけど、ウンチクなんか80%くらいカットされてんじゃない?! 私も東樹さんに賛成で、ミステリーなんてどーでもいいのよ、この映画は。ウンチクが面白いんじゃないの!ウンチクが! |
チュチュ姫 2006/07/29 05:58 |
まぁどっちにしろ英語がわかるわけじゃないから、 |
栗本 東樹 2006/07/29 20:31 |
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