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『エクソシスト』(1973)と並ぶ70年代の代表的オカルト・ホラー、『オーメン』(1976)。 ボクが4、5歳ぐらいの頃の作品なので、もちろん映画館で観たわけじゃないけど、 それでもその頃はTVの洋画劇場でこのテのオカルト映画がバンバン放送されていて、 『エクソシスト』 や 『オーメン』 なんて小学生でも知っているぐらいメジャーな映画だった。 だから、クラスでやけに顔色の悪いヤツがいるとソイツはたいてい“ダミアン”と呼ばれたし、 中学生ぐらいの頃までは、6月6日生まれのヤツは“悪魔の子”と言われ、 6月9日生まれのヤツは“スケベの子”と言われたものだった。 さて、“イベント”としては大いに楽しめたものの、 “映画”としては案の定、てんで凡作だった 『ダ・ヴィンチ・コード』 を観てもわかるとおり、 今やハリウッド製の娯楽大作になんて誰も何も期待しなくなって久しいが、 今年のアカデミー賞なんかを観ても“大作然”とした顔ぶれはナリを潜め、 どちらかと言えば個人レベルの作品が顔を並べるようになっている(ボクはいい傾向だと思う)。 そしてそうなるとハリウッドももう過去にヒットした名作のリメイクに頼らざるをえなくなり、 いかに過去の映画をさも新しく見せるかということばかりに躍起になって、 気がつけば、ここ何年かのハリウッドはリメイクだらけ…みたいな印象さえ感じられなくもない。 だけど、リメイクすること自体にとくに問題はなく、 要は古いものに時代に沿ったエッセンスを加えて“今の映画”に生まれ変わらせてくれれば、 それはそれで面白いし新旧の比較という意味では映画好きの新たな楽しみにもなるワケで、 けっきょくは面白ければなんでもいいって話なんだけど、 旧作が好きで観に行ったのにつまらなかったなんて話になると腹が立つし、 逆に予想以上に面白かったりすると思わぬ拾い物をしたようでうれしくなる。 ここ数年で思い浮かべると、 『悪魔のいけにえ』→『テキサスチェーンソー』=○ 『ゾンビ』→『ドーン・オブ・ザ・デッド』=× なんてのが記憶にあるけど、 今回、それに近い感覚になったのが、先に挙げた 『オーメン』 のリメイクと、 これまた70年代のパニック映画の先駆的名作 『ポセイドン・アドベンチャー』(1972)のリメイク、 『ポセイドン』 だ。で、どっちが○で、どっちが×かと言うと……? 米人外交官ソーン(リーヴ・シュライバー)の妻キャサリン(ジュリア・スタイルズ)が死産した。 しかし、彼は妻に内緒で、同じ日時に産まれた別の赤ん坊を引き取って育てることに。 やがてその子供、ダミアン(ジョーン・フィッツパトリック)は5歳に成長するが、 彼の周囲で奇怪な事件が頻発し始め、変死者が続出する事態になる……。 第1作の公開から30年の月日を経て再びホラー流行りの昨今に、 “6”が3つ並ぶタイミングを見計らって今作を作ったのはわかるし、 冒頭で20世紀末から21世紀にかけての世界的悲劇を聖書の黙示録に絡めて語るなど、 前シリーズにはなかった事象的な説得力を持たせて、 旧作を新しく生まれ変わらせようという意気込みは確かにわかる。 だけど、問題なのはテンポ。 あの、いかにも70年代的なモッサリした雰囲気のなかだからこそ、 丹念な恐怖描写の積み重ねが功を奏して胡散臭いオカルトらしかった旧作と同じように、 要はストーリー展開だけじゃなくテンポまで素直に倣ってしまったのが今作の致命的な欠点。 意味もなくCGを多用した画面演出はそのテンポに最後まで合わず緊張感はまるでない。 そもそも、一瞬のテロや大災害で一気に人が死ぬという恐怖が蔓延しているこの現代に、 悪魔が邪魔な人間を1人ずつ殺していって世界の支配を企むなんて発想自体が古臭すぎる。 (それを言っちゃあおしまいよ、とわかってはいても…)、 そして 『オーメン』 と言えば、 ダミアンにとって邪魔な人間たちそれぞれの“死に様”が当時なによりも話題を集めたんだが、 “微笑みながらバンジー首吊り”、“牧師串刺し”、“大きなガラスで首チョンパ”などといった、 当時だからこそショックだった各死に様をここに再現したところで今の観客が驚くワケがない。 確かに今、旧作のDVDを観直してみても“首チョンパ”のシーンはよくできていると感心するし、 それを踏まえて今作でもデヴィッド・シューリスがチョンパされるシーンだけはなかなかよく、 ボクもようやくそこでウトウトしていた目が醒めたんだけれど、 “串刺し”のシーンなんかはCGが完全に雰囲気を壊していて、あざといといったらなかった。 どうせ続篇なんてないんだから、ここはひとつ、『オーメン2 ダミアン』(1978)の各種死に様、 “猛スピードで走ってくる列車で圧死”や“エレベーター内胴体切断”も入れたらよかったのだ。 今作を撮ったジョン・ムーアという監督は初めてだけど、 ハッキリ言って、この人、ホラーを撮るには向いてない。 ツボとしては、ベイロックをミア・“ローズマリー”・ファローが怪演してるとこぐらいじゃないか? とにかく、 オリジナル超えを期待はしないけど、リメイクするならもう少し現代的なテンポを考えてほしい。 その点、最先端映像技術による“物量第一主義”の圧倒的スペクタクルで一気に押しまくる、 “質より量”の職人系ドイツ人監督ウォルフガング・ペーターゼンが監督した 『ポセイドン』 は、 旧作への目配せなどかなぐり捨てた今風のアップテンポが潔い痛快無比の快作だった……。 [ 新宿オデヲン座 ほかにて公開中 ] |
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オーメン
流星や日蝕、鳥の群れの移動、黒猫、割れた鏡など、 不吉な出来事の「予兆」と信じられていることを「オーメン」という・・・。 ...続きを見る |
龍眼日記 Longan Diary 2006/06/12 17:54 |
オーメン/THE OMEN
映画館で、出演:リーヴ・シュレイバー/ジュリア・スタイルズ/ミア・ファロー/デヴィッド・シューリス/ピート・ポスルスウェイト/マイケル・ガンボン/シーマス・デイヴィー=フィッツパトリック/脚本:デヴィッド・セルツァー/監督:ジョン・ムーア/作品『オーメン/THE OMEN』を観ました。 ...続きを見る |
Rohi-ta_site.com 2006/06/14 02:04 |
オーメン
「エミリー・ローズ」を見た際の予告編で戦慄を覚えた「オーメン」のリメイク版を見てきた。6月6日に見たいのはやまやまだったが、いかんせん平日では無理であったよ(今頃、レビューを書いてるが、実際に見たのは10日)。さて、見終わって、まず思った事だが……… &... ...続きを見る |
ANQ Ritzberry Fields 2006/06/24 01:32 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
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栗本さん、ちょっとご無沙汰でした。 |
sabunori 2006/06/12 18:02 |
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