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help リーダーに追加 RSS “カルト”不遇の時代に今、総進撃! 「妄執、異形の人々」+α

<<   作成日時 : 2006/09/10 00:45   >>

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一般人には到底理解し難ぃ、
○○○な人が集まる団体をいわゆる“カルト”と呼び、
そこから意味が派生して、決して一般的じゃないんだけれど、
一部で熱狂的なファンを獲得する映画のことを「カルト映画」と言って、
たとえばそれには、つぃ最近までユーロスペースで公開されていた、
『ミッドナイトムービー』 で扱われている映画なんかが代表として挙げられるワケだけど、
(ウォーターズの 『ピンク・フラミンゴ』、ロメロの 『ゾンビ』、ホドロフスキーの 『エル・トポ』 etc.)
しかし、ここまで世の中価値観やモノの捉え方が多様化すると、映画に限らず、
音楽やアニメやファッションと、一部の人のみが熱狂する対象というのは実は無尽蔵にあり、
気づけば今の世の中は、どこもかしこもそこらじゅう“カルト”だらけ、
だから、特別“カルト”と呼ぶべきようなものはどこにもなぃような気さえしてくる。

それに、逆の見方をすれば、
“カルト”とされる対象は過分に能動性を求めてくるものなので、ネットの利便性などに甘んじ、
自らの意志と行動によって、熱狂できる対象を探そうとしない人が多い(気がする)現代には、
“カルト”なんて呼ばれるものは、大した意義を持たないような気も個人的にはするワケだ。

だけど、何にせよ自分にとって“カルト”と定義できる対象を、
心のなかに秘めている人とまるでそうじゃない人では、
繰り出す言葉の軽重に格段の差があるということだけは、
ボクが30数年生きてきて掴んだ紛れもない真実のひとつ……。
(もちろん“人に迷惑をかける”ようなカルトまでがいぃと言っているワケじゃない)

そんななか、今年の初頭、
ラブホ(ずぃぶん行ってなぃな…)やクラブやライヴハウスなどが林立する、
ファッショナブルなヤングたちのプレイスポット、渋谷は円山町の一角に、
宇田川町から移転してきた新生ユーロスペースなどとともにオープンし、
“日本映画専門館”と堂々謳いながらそのふた月後には香港映画の特集を組んでしまうなど、
あまりに統一色の見られない特集企画の乱打ぶりに、
映画館としてそのものが“カルト”となりつつある「シネマヴェーラ渋谷」で現在開催中なのが、
まさにズバリのカルト映画特集上映、「妄執、異形の人々」。
この後に企画されているのが台湾の「侯孝賢(ホウ・シャオシェン)映画祭」だと言うのだから、
まったくもってこちらの方が企画の内容よりも驚きである。

「カルト映画、カルト映画」とさもわかったように書いてはいるけど、
別段、ボクはこのテの映画に決して明るぃというワケじゃない。
そんな事情で、とある内部精通者のススメにより先日観てきたのが、
名前からしてアヴァンギャルドな大怪作(もちろん“東映”!)、『怪猫トルコ風呂』(1975)。
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もしかしたらわからない人もいるかもしれないので一応書くけど、
“トルコ風呂”というのは、ボクやアナタのお父さんが大好きな、
ソープランドの昔の呼び名である。

とにかくコレ、まさに“衝撃”のひと言。
昔懐かし大蔵イズム新東宝怪談映画の70年代東映バイオレンス・テイストかと思っていたら、
そんな通気どりの甘ぃ想像を軽く凌駕する怒涛の展開に目はクギづけ。
天才が考えたとしか思えないクライマックスはまさに 『恐怖奇形人間』(写真トップ)的国宝級。
もしかしたら人によってその衝撃度は 『恐怖奇形人間』 を超えているかもしれない。
今回の特集ではすでに上映が終了してしまったのがなんとも残念。とにかく凄ぃ!凄すぎる!
山口和彦なんて監督、ボクは聞いたことなぃけれど、
天才すぎて陽の目を見なかった人なんではなぃだろうか…? どーでもいぃが。

それに較べたら、池広一夫監督の 『おんな極悪帖』(’70)はごくごくフツーに傑作。
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権力の座を求めて男を喰ぃ物にしてゆく女のヘバりつくような情念を、
頽廃の美学とでも言うべき様式美溢れるタッチで綴った1本。
岸田森と言えばボクにとっちゃ 『太陽戦隊サンバルカン』 で、
それを見ていたときも子供心に「この人は…」と思うところが多分にあったんだけど、
この映画の岸田森(ちなみに故人)はそれどころじゃない。完璧に××××である。

SF篇からは案の定、本多猪四郎(いしろう)監督(初代 『ゴジラ』 )の 『マタンゴ』(’63)と、
松竹カルトと言えば必ず挙がる 『吸血鬼ゴケミドロ』(’68)が参戦。
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『マタンゴ』
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『吸血鬼ゴケミドロ』

言っても誰にもわからなぃだろうが、
今年、再結成した大槻ケンヂ筋肉少女帯
80年代パンク・シーンを代表する(個人的に)名曲「マタンゴ」の元はコレ。“タマミ”は違うけど。

良識派の映画ファンがこぞって名前を挙げたがる名匠にだってカルトがある!?
という選択コンセプトなのかは知らないが、
名匠・市川崑監督の知る人ぞ知る傑作、『黒い十人の女』(’61)!
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というより、誰が血迷ったのか、30年前と同じ布陣でリメイクが決まった、
新生 『犬神家の一族』 の方が、間違いなくカルト化の予感がするのは、果たして気のせぃ?

最後にもう1本、“カルト”と言えば当然この人!
昨年、惜しまれつつ他界し、一周忌企画としてリバイバルされた、
『異常性愛記録ハレンチ』 も連日好評だった(ウソ、連日ガラガラだった)、
タランティーノもジョン・ウーもリスペクト、よぃ子の映画ファンはみんな大好き!
“キング・オブ・カルト”! 石井輝男大先生、90年代の傑作 『無頼平野』(’95)!
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サブカルチャー以外はスッカスカでダッサダサでクソだった80年代がバブルとともに終焉し、
悪しき時代が置き去りにした“ホンモノ”にようやく目が向けられるようになった90年代。
そうした時代の潮流のなかで不死鳥の如くよみがえった石井御大の、
見事な返り咲きっぷりを証明して頂点と相なったのがこの 『無頼平野』 だった。

なるべく石井御大に頼らないという意志なのか、
今回の特集では御大の出番は少ないけど、その代わり 『恐怖奇形人間』(’69)を特別上映!
3日間限定の上映予定だけれどいずれも超満員は確実なので、
出かけるときは、時間に余裕をもって臨みたい。
劇場側も、見開き2ページのフライヤーの中心にコレを据えるなど自信満々だ!

観てから死ぬか、観ないで死ぬか、
別に観たからと言って人生がよりよくなるワケではないけれど、
クソ平凡な毎日に気が狂ぃそうだったらマズは渋谷の片隅へ集え、そして狂え。
とても若者の街・渋谷の一角とは思えないような“異空間”がキミを待っている!

そしてキミが晩夏の渋谷で狂っている間、
ボクは下北沢で「鈴木英夫監督」特集だ。
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『その場所に女ありて』

「妄執、異形の人々」
シネマヴェーラ渋谷 にて9月29日(金)まで開催 ]
「監督 鈴木英夫」
シネマアートン下北沢 にて10月6日(金)まで開催 ]

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タイトル (本文) ブログ名/日時
恐怖奇形人間@シネマヴェーラ渋谷
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ソウウツおかげでFLASHBACK現象
2006/10/02 22:18
江戸川乱歩全集・恐怖奇形人間:とにかく強烈なインパクトを残す怪作!
★監督:石井輝男(1969年 日本作品) 新京極シネラリーベにて鑑賞(12月10日)。 先日鑑賞した... ...続きを見る
犬儒学派的牧歌
2006/12/19 00:27

コメント(8件)

内 容 ニックネーム/日時
先日、大阪は高槻セントラルシネマで「恐怖奇形人間」初体験して参りましたが、仰られます通り、“衝撃”のラストに間違いありませんでした
同時上映されていた傑作「盲獣」増村監督がまるでかすんでしまうほどに
ジェノサイド防波堤
2006/09/14 22:46
>ジェノサイド防波堤さん

はじめまして。コメント、ありがとうございました。
『恐怖奇形人間』 はここまでメジャーな(?)カルトでありながら、
いまだにソフト化されたことのない逸品中の逸品。
ですがその“衝撃”のラストは、
劇場で体感しなければ意味をなさないものだと思います。

それにしても凄ぃHNですね。
栗本 東樹
2006/09/18 21:43
カルトとは全く無縁な私です。
いかにも、のんべんだらりと生きてきました。
繰り出す言葉は多分テッシュペーパーよりも軽いだろうと…。
でも、面白いのは『黒い十人の女』がラインナップされてるところ。
この作品、何年か前に恵比寿ガーデンシネマでやってましたよね? 
すっごい面白かったです。
あれってカルトなんですかね。
私のような凡人が見ても、フラットに映画的なスリルがあるエンタテイメントでしたが。
『マタンゴ』『ゴケミドロ』は、凡人にも解るカルト。
それ以外は、個人的には畏怖の念と諦念をもって望むしかないかなと。
結論は、「世界は広いな…」ですかね。
びすかちゃ
2006/09/18 22:38
>繰り出す言葉は多分テッシュペーパーよりも軽い
いぃなぁ〜こういう喩え。なかなか出てきませんよ。

『黒い十人の女』 はなんか、
クールなシャレた感じでリバイバルされてましたよね。
まぁ“知る人ぞ”って意味じゃ、カルトなのかな・・・。
でも多分、上映許可の取りやすい映画だったんだと思います。

俺もこの企画に挙がってる映画なんてほとんど知りませんよ。
もう映画なんざ観ても観てもキリがありませんし。
まぁ映画に限らず、なんでもそうなんでしょうけど・・・。
肝心なのは、何かに詳しくあるよりも、
“知らないことを知る”ってことだと、日々自戒しております。
栗本 東樹
2006/09/18 23:59
そして晩夏の渋谷で狂ってました。といっても3本だけか。思ったより行けなかったな。でもなかなか濃い作品を見ることができました。おかーさーん。朝イチにもかかわらずかなりの盛況でビックリです。ヴェーラはかなりセンスが良いのではないでしょうか。無知の知ってほんと大事ですよね。あるいは無知の恥。常にそれを忘れず念頭において生きていきたいです。
現象
2006/10/02 22:22
つぃにご覧になったですか!
いやぁ〜仲間が増えた(笑)。
朝イチから 『恐怖奇形人間』 とはまた素晴らしぃ!
(でもいったぃほかにどんな人種が観に来てるんだろう・・・?)

ヴェーラはオーナー氏がかなり気まぐれらしく、
それが功を奏してカルト映画館になりつつある模様です。
ユーロの影がだいぶ薄くなってきましたね(仲間だけど)。

“無知の知”こそ、
何かを吸収せんがための最大のモチベーション!
無知こそ楽しいことを知ればこっちのモンですよね。
栗本 東樹
2006/10/03 00:30
こんばんは
遅ればせながら『恐怖奇形人間』、京都で見てきました。
栗本さんが記事を書かれた日付から推測すると、この上映企画は私が東京に滞在していたころと丁度かぶっているんですよね。ああ、どうして気付かなかったのだろうか、しかもツァイ・ミンリャン『楽日』をやっていたユーロスペースのとなりで・・・と今更ながら悔やまれます。
しかし、こんなに濃い(おそらく)作品群を網羅される栗本さんはすごいと思います。私ならこれだけ見たら1週間くらいは悪夢にうなされそうですが(笑)。
『マタンゴ』はぜひ見たかったです。
狗山椀太郎(旧・朱雀門)
2006/12/19 00:46
狗山さん、おはようございます。
つぃに狗山さんもご覧になったですか!
いやぁ〜仲間が増えた(笑)。
日本の古都・京都で 『恐怖奇形人間』 とはまた素晴らしぃ!
(でもいったぃほかにどんな人種が観に来てるんだろう・・・?)

そうですねぇ、
時期的には 『楽日』 とかぶっていたかもしれません。
>しかし、こんなに濃い(おそらく)作品群を網羅される・・・
いやぁ〜ははっ(照)、「すごい」とのお言葉を受けて、
素直によろこんでもいいんでしょうかワタクシ(爆)。
なんかこういう書き方すると、
映画詳しいように見えますでしょ? ハッタリですよハッタリ。
『マタンゴ』 はぜひいつか観てみてください!
栗本 東樹
2006/12/19 09:17