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愁いを帯びた表情で窓辺にたたずむ女―。 その愁いにはいくつもの“ふぞろいな秘密”が隠されているようで、 しかしそれを白日に晒して自己表現とするような下品さまでは感じられない。 そんなどこかワケありチックかつ薫り立つような美女を、 “イタリアの宝石”と呼ばれるモニカ・ベルッチが妖艶かつ肉感的に演じ、 そして、命の稀薄そうな芸術家肌の男が、人生を賭けて彼女に尽くす―。 こんな風に書くと、いかにも女性誌がよろこんで取り上げそうな、 官能的で愛の教訓がいっぱいの典型的なフランス製メロドラマの体だけど、 (実際に取り上げていたのは「週刊現代」の“熟女”特集) しかしこれが、かつて 『バルスーズ』(1972)という傑作青春映画を撮り、 (“バルスーズ”とはフランス語でキン○マのこと) どう観ても 『ポンヌフの恋人』 を小バカにしているとしか思えない、 『私の男』(’95)という偏った映画を撮ったベルトラン・ブリエの最新作だと言えば、 チョットひと筋縄じゃいかないケッタイな恋愛映画だゾ、ということぐらい、 フツーの映画好きだったら当然、察しがついてもいいハズだ。 そう、この、モニカ・ベルッチ主演、 そして年齢的にはそろそろ巨匠や名匠の部類に入ってもいい、 しかし多分入っていないベルトラン・ブリエの最新作 『ダニエラという女』 は、 ベルッチの官能的な大人の薫りで女性客を惹き寄せ、 そしてベルッチの熟れて今にもこぼれそうな爆乳で男性客を惹き寄せ、 その実、ある意味バッサリとその双方をなんの躊躇もなく裏切って、 口をアングリと空けさせるやっぱりどこかケッタイな映画だった。 平凡なサラリーマンのフランソワ(ベルナール・カンパン)は、 ある日、宝クジに当選して大金を手にする。 彼は飾り窓のなかにいる美女ダニエラ(ベルッチ)に、 その金がつづく限りはいっしょに暮らしてほしいと申し込む。 すると彼女は承諾し、すぐさまフランソワの部屋に引っ越してきて、 彼にとり夢のような日々が始まるが、その夢も長くは続かなかった……。 芸術家肌でもなんでもないごくごく平凡な勤め人フランソワは、宝クジに当たる。 昔から心臓が弱くて不遇な人生を送ってきた(と思い込んでいる)彼は、 夜な夜な娼婦バーの窓辺にたたずんでいるバーでいちばんの女、ダニエラを見初め、 その金が尽きるまで、そしてこの命が尽きるまで彼女に尽くすことを決める。 そして彼女もそれを受け入れ、フランソワのそばに越すことになる。 そんな彼女の女としての特技は、「男に愛されること」―。 要は取っ掛かりは、宝クジが当たってクソ面白くもない人生から一発逆転、 男の人生、いつ勃たなくなるかわからないからここらでイッパツ、 いや、イッパツと言わず極上の女を囲って死ぬまでヤりまくろうという、 チ○コを付けて生まれてくれば誰でも一度は夢精もとい夢想したことがある男の甘い夢物語。 だけど、心臓が弱いフランソワには、 ダニエラのような“刺戟の強い”女はすぐにも命取りになりかねないキケンな女でもあった。 というあたりで、そこから愛欲や打算を超えて互いを慈しみ合う真実の愛の物語に発展・・・、 と思って観てたんだけど、いつしかドラマにはフランソワの取り巻きが入れ替わり立ち替わり、 やがては、彼の隣人の耳年増女やダニエラの男関係がゴチャゴチャと絡んできて、 宝クジに当たったのもウソ八百なら、心臓が弱いなんて話もどこへやら、 欲望は妄想を呼び、何がウソで何がホントかわからない状態にドラマは発展していって、 途中から、いったいなんの話だかよくわからない展開に。 要するにこれは、官能的な愛についての寓話というよりも、 どんなセリフがウソの言葉でどんなセリフがホントの言葉かわからない、 男と女の下世話な切った貼ったを艶っぽくもにぎにぎしく描いた艶笑喜劇(だと思う)。 でも、愛について真顔で語ろうなんてこれっぽっちも考えず、 ベルッチを脱がせるだけ脱がせまくる作者の思惑は個人的には大正解。 映画に男と女の愛なんて語られてもツマラナイし、 何がウソで何がホントかわからないから恋愛なんてドキドキするモンなのだから……(か?)。 まぁ正直言うと、本作を観た時に風邪をひいて薬を飲んでいたモンだから、 ところどころ内容を憶えておらずそれでさっきからテキトーなことばかり書いているんだけれど、 ラストはなんだか幸せそうだったからとりあえずはそれでいいんじゃないか? 少なくとも、現代的な“おすまし”恋愛映画に対するアンチであることは確かだと思うゾ。 とにかく、今やけっこう世界的な女優だというにもかかわらず、 42歳の熟し切ったカラダを惜しげもなくバンバン見せるベルッチだけで、 熟女マニアのキミは卒倒必至でカウパー液も2、3滴。 当然ボクも、プラス風邪薬の効用でボーッとベルッチの胸元ばっかり見ていて、 だけど劇中、彼女が「目を閉じて」と言った瞬間本当に目を閉じてチョット寝てしまった。 「ハッ! イカンイカン、ベルッチのオッパイ見な」とすぐに覚醒したけれども。 この時期に公開されたからと言ってクリスマスにはなんの関係もない映画だけど、 しかしこんな映画を観た後の食事で会話が弾み、その後ベッドのスプリングも弾むようなら、 それはかなり良好な恋愛関係と言えますでしょうな。老婆心な、が、ら♪ [ シアター・イメージフォーラム(渋谷)、銀座シネパトス にて公開中 ] |
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COMBIEN TU M'AIMES?(ダニエラという女)
前半は程よい緊張感とテンポがあってよいのだけど、 なんだか後半はグダグダ。でも、こんなにコメディタッチとは 思っていなかったので、退屈せず楽しめた。 モニカ・ベルッチは脱いでもエロくないな〜。 こんなのがR-18とは。 ...続きを見る |
死ぬまでにしたい∞のこと 2006/12/20 23:14 |
ダニエラという女/映画感想
特技は愛されること。 ...続きを見る |
PICO*THEATRE 2007/01/20 21:54 |
ダニエラという女
宝くじで大当たりを当てた平凡な男・フランソワは、絶世の美女・ダニエラに「このお金が続く限り、僕と一緒に暮らして欲しい」と大胆な申し出をする。彼女はその申し出を受け、彼の部屋へと引っ越してくる。しかし、心臓の悪いフランソワにとって彼女との生活は刺激は強すぎて…。モニカ・ベルッチ主演の官能ラブストーリー! ...続きを見る |
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