瓶詰めの映画地獄 〜断罪!断罪!また断罪!!〜

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help リーダーに追加 RSS “明日死能(あしたしのう)”と今日を生きろ! 「大俳優・丹波哲郎の軌跡 死んだらこうなった!」

<<   作成日時 : 2007/01/13 00:30   >>

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丹波哲郎(1922-2006年・享年84歳)。
見るだにふてぶてしい面構えの日本を代表する屈指のスター俳優として、
「007」シリーズにも出演を果たすなど( 『007は二度死ぬ』’67年)、
当然その華々しいスター歴は周知の事実だし後世に語り継がれることと思うけど、
でも、ボクぐらいから下の世代になるともうこの人は、
“霊界のスポークスマン”として一時期TV等にぎわしていた印象や、
モノマネの対象として定番になっていたというような印象の方が強く、
あとはググッと子供の頃まで遡り、
毎週土曜の夜9時になるといかつい顔の男たちが空港の滑走路を横一列で歩き、
そこに♪ダ〜ダ〜ダ・ダ・ダ・ダ〜ダ〜ダ〜ダダッダダ〜ドコドコドン♪の曲がカブって始まる、
往年の人気刑事群像ドラマ「Gメン’75」での黒木警視のイメージがやっぱり強い。
ボク個人としては、息子の義隆が“スペードエース”を演じていたジャッカー電撃隊とか―。
知っている人などほとんどいないと思うけど、
かつて嘉門達夫が、「タンバでルンバ」という便乗ソングを歌っていたこともあった。

ボクとしてもその膨大なフィルモグラフィーの中で思い出せるのはせいぜい、
本上映会にもラインナップされている今村昌平の 『豚と軍艦』(’61)や、
『毒婦高橋お伝』(’58年・中川信夫)、『切腹』(’62年・小林正樹)、
『ならず者』(’64)、『網走番外地』(’65)、『直撃地獄拳・大逆転』(’74)等の石井輝男作品、
そのほかには 『砂の器』(’74年・野村芳太郎)にマニアックなところで、
『0課の女・赤い手錠〈ワッパ〉』(’74年・野田幸男)などザッとこのレベル。
なので、そんな稀代の大俳優の足跡をたどるのに本上映会はまたとない好機だ。
(ただし、上映館が渋谷のシネマヴェーラなので、
 ラインナップに若干の“偏り”がうかがえるのはご愛嬌・・・)

ボクが2、3日前に観てきたのは深作欣二の 『ジャコ萬と鉄』(’64)。
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北海道はカムイ岬の絶景を舞台に、
人情と野心が交錯する漁場で命を張る男たちの熱い生き様を活写した豪快な1本で、
高倉健さん演じる、正義感に篤くひとりの女性を想い続ける好漢・鉄と、
大丹波演じる、復讐に燃える片目の荒くれ者・ジャコ萬の対決、そして和解に、
ジリジリと手に汗握りブルブルと万感震えて大漁のにしんに心も躍る傑作だった!

そしてもう1本は、石井輝男作品で未見の 『太平洋のGメン』(’62)!(写真上)
定型など気にしないモダンな演出で描く、港町ロマンも胸をくすぐる軽妙な犯罪活劇で、
しかしコチラはGメンになる前の大丹波より片岡千恵蔵の炊くゴハンが食べたいそんな快作!



先週土曜から始まったこの企画、「大俳優・丹波哲郎の軌跡 死んだらこうなった!」
杉作J太郎が好きなので、できれば初日のトークイベントに行きたかったんだけど、
その日が2007年の仕事始めだったので残念ながらボクは行けなかった・・・。
で、イベントを聴いた友人の話だと、
当然、その内容は東映好きには堪えられないようなもので、
相当聴き応えのあるイベントだったようなんだけど、そのなかで丹波哲郎が実は、
「霊界なんてそんなモンはないんだよ」と発言していたという話題があったらしい。
チョット驚く。あれだけ霊界、霊界と騒いで映画まで作っていたのに!? しかも2本。

その話を聞いてボクは―丹波哲郎は、
本当は、死ぬのが怖かったんじゃないかな…とチョット思ってしまった。
あのふてぶてしい面構えと不敵な笑みの奥には、
人知れず死への恐怖が潜んでいたのかもしれない、と……。
だとすれば、あの“死後の世界”に対する超ポジティヴな発想と見識は、
死の恐怖に対峙する上での彼なりの身の処し方だったのかもしれない…なぁーんて。

いずれにせよ、稀代の大俳優・丹波哲郎。
今頃は人斬・“明日死能(あしたしのう)”のカッコをして、
「生きるも地獄、死するも地獄・・・」と嘯きながら、
先に“地獄”で待っていた石井輝男監督と再び組んで、
『地獄』(’99)のリメイク版を作っているのかもしれない・・・。

もしそうなら、死ぬのなんて本当に怖くないな。

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『ポルノ時代劇 忘八武士道』(’73年・石井輝男) 必見!

「大俳優・丹波哲郎の軌跡 死んだららこうなった!」
シネマヴェーラ渋谷 にて1月26日(金)まで開催 ]

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
いやあ〜、面白かったです、『忘八武士道』。
こんなに凄いとは。本当に見て良かった!って感じでしたよ。
私は『網走番外地』でしか見たことありませんでした。
丹波哲郎も、若い頃はなかなか素敵だったんですねー!
『おんな極悪帖』で見た、田村正和が、あまりにクラッとするほどカッコ良くて、田村正和を本気で見直しましたが、故・丹波さんも、そんな感じでしたよ。あの、目線なんか、すっごく良かったです!面白かった〜♪
『忍法忠臣蔵』もなかなか良かったです。
二作品とも、たくさんの裸の女に囲まれてましたー。羨ましいでしょ。
とらねこ
2007/01/25 21:14
>とらねこさん、こんばんは。
『忘八武士道』、再見でしたがやっぱり面白かったです♪

丹波哲郎にしても田村正和にしても、
(俺も 『おんな極悪帖』、観ましたヨ♪)
昔の役者は本当にイイ男ですよね。
顔つきからしてどこか日本人離れしているというか。
昔の加山雄三なんてメチャクチャ甘いマスクしてますモン!
あと女優で言うと若尾文子などは、
信じられないぐらい艶っぽくて・・・凄ぇなぁ〜と思います。
今一線の女優がどれだけ束になったって、
あの妖艶さにはマズ勝てないんじゃないでしょうか(確信)。

>二作品とも、たくさんの裸の女に囲まれてましたー。羨ましいでしょ。
うん!(満面の笑み)
もう菱美百合子(「ウルトラセブン」のアンヌ隊員)なんて、
マジで子供の頃に結婚したいと思っていた女性で、
それが 『忘八〜』 であんな姿に・・・♪(回想中)
いやぁ〜映画って、本当にいいモンですね。
栗本 東樹
2007/01/27 21:54