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♪そォの手で そォの手で わァたァしを汚ォしてぇ 何度もォ 何度もォ わァたァしを壊ァしてぇ〜♪ 歌舞伎町の東宝コマで開映を待つ間、 場内に大音量でそれこそ何度も何度も流れていた、この映画の主題歌、 平井堅の「哀歌〈エレジー〉」のサビが頭に焼き付いて離れない。 エ、エレジーってキミ!? 久々である。久々にこんな歌を耳にしてチョット感動した。 最近「なかにし礼アンソロジー」という3枚組のCDを買ったんだけど、 やっぱり世の中、行き着く先は“昭和歌謡”である。 今日びのスカした流行歌のように、 恋愛の“ウワズミ”だけを小手先ですくうような“洗練”というものがまったくない。 ipodに入れて聴くなんザもってのほかである(あ、その前に持ってなかった)。 “エレジー”というこのペーソス溢れる時代錯誤なタイトルが示すとおり、 平井堅の今回目指したのが昭和歌謡テイストであることにもはや疑いの余地はない。 この際、彼の高音キーで「♪ゴメンナサイね 私見ちゃったの アナタの黒い電話帳〜」 とまぁゼッタイにしっくりこないと思うけど、島津ゆたかの「ホテル」をカバーしてみてほしい。 ♪奪えるものなら奪いたいアナタ〜 そのために誰か泣かしてもいんい〜♪ やれ“君を守り続ける”だの“何十年後も君と”だの、そんな恋愛はウソである。 映画も歌も、「純愛、純愛」と相変わらず小ギレイを標榜して目に余るが、 けっきょくここまで、「純愛」がフィーチャーされるようになったのは、 世の中にセックスが手軽に溢れすぎ、飽和点に達した上での一時的な回顧現象にすぎない。 ハッ! ケッコーなこった! そらよぅござんしたっ 恋愛というのは常に“目先”で、ドロドロしていて、途轍もなく身勝手で、 そして傍から見れば大笑いできるようなものじゃなければならない! そんななか! ついに昨今のエセ純愛ブームに鉄槌を喰らわしかねない、 超ド級の愛の迷(名)作が誕生した!? それがこの、『愛の流刑地』! あ、愛の流刑地ってキミ!? “愛ルケ”ってキミ!? せっかくなら、 愛の佐渡金山とか、愛の二百三高地とか、愛の獄門島みたいなタイトルにしてほしかった! 一時は恋愛小説の旗手として注目され、 今では世間から忘れられた存在である中年作家の村尾菊治(豊川悦司)は、 ある朝、情事の果てに入江冬香(寺島しのぶ)を絞殺し逮捕される。 事件を担当した女性検察官の織部美雪(長谷川京子)は、 菊治の漏らす言葉に自身の不倫の恋を重ね合わせて困惑しながらも真相を究明し、 やがて事件は、多くの疑問を孕んだまま裁判の日を迎えるのだが……。 原作は、言わずと知れた“天動説”系妄想中年エロ小説の大家、 渡辺淳一の同名タイトル(まぁ渡辺淳一なんて1冊も読んだことないんだけれど、雰囲気で)。 映画は、老いてなおまだそんなスケベなこと考えてんのか!松方弘樹かお前は! というような、原作者の若返り願望とでも言うべき妄想をそのままカタチにしたようなドラマを、 余すとこなく映像化することだけに尽力が施されている。要するに、 豊川悦司扮する“書けない小説家”・村尾菊治こそ渡辺淳一の理想の若返り像。 そんな書けない作家がある日、自分の熱烈な信者(ファン)だという熟れた人妻と出逢い、 平たく書けば自分の言うことを聞きやすい鉄板の女にサッサと手を出し散々ヤり倒した挙句、 セックスの最中に思い余って殺してしまったというそんなトンデモナイ話が、 “愛”という魔法の言葉のもと小説家の魂の再生に機能するというすごい内容の物語がコレ! 菊治の運命の女とも言うべき冬香は長年憧れた作家を前に従順なことこの上なく、 菊治のどんな要求、そしてどんな体位にも積極果敢に応えて彼への忠誠を誓う。 ある日のデートで強引に唇を奪われ、次の逢瀬で早くもホテルに連れ込まれ、 一旦は「いけません…」と拒む姿勢を見せるものの「浴衣に着替えていいですか?」って早っ。 「私はこのままどこへいくのでしょうか」とかナントカあとは憶えてないけど、 とにかく終始決して菊治に対し“です・ます”調を崩さず貞淑を保ちしかしそのワリに、 両足を天高く突き上げ男を貪りしかも「ください!」と初回から常にフィニッシュは中! こんなドMな人妻、ホントにいるんなら金払うから俺に紹介してくれ! というより冬香、32歳って俺より2歳も若ぇじゃん! しかも菊治は、毎回床の下にカセットレコーダーを隠してセックス時の音声を収録するド変態。 「これは何?」と訊かれて「2人の愛の記念に…」ってじゃあなんで隠し録りなんだよ! だけどドMの冬香は不快感を示すことなくやおらそのレコーダーを手に取ると、 「私は、死ぬほど幸せです」って待て待て待てい! 冬香!アンタいい人だ! アンタ本当にいい人だ! また菊治の作品としていくつか劇中に登場する彼の小説内小説のタイトルが、 「恋の墓標」、恋の墓標ってキミ!? 「うたかたに舞う」ってキミ!? しかも、「恋の墓標」の内容は、 18歳の少女が男を手玉にとってヤりまくる話ってYoshiかお前は!アユの物語かお前は! 冬香は18歳の時に「恋の墓標」を読み菊治の信者になって早14年という、 ヘタなバンド追っかけギャル、略してバンギャルもびっくりの耐久性!女って凄ぇ! この映画には菊治や冬香のほかにも様々魅力的なキャラが登場するけど、 なかでも菊治と別れた(?)妻との間に1人いる愛娘の高子。 どこの誰とも知れない人妻と散々ヤりまくり、 挙句殺した父親を毛ほども毛嫌いすることなく収監されている菊治と面会し、 「お父さん、大丈夫? チョット、痩せたんじゃない?」 と、娘にすっかり嫌われている世のお父さんたちには涙なしじゃ観られない名シーンを披露! しかも「お父さんの“恋の墓標”初めて読んだよ。私と同い年なんだね」ってストップストップぅ! アンタ、どこまでよくできた娘さんなんだ!フツー、こんな父親、年頃の娘だったら嫌うだろう! 挙句にこんなよくできた娘を産んだ母親、つまり元妻が高島礼子って、 菊治!お前!どこまで贅沢モンなんだ! 独占禁止法違反だろ! 罰が当たったんだよ罰が! とにかくすべては菊治にやさしくついでに彼を問い詰める検察官が長谷川京子ってなぁ、 あんなイイ女にならいくらだって尋問されてやるよ! されてぇよ!(なんの話してんだろう?) とにかく男のエゴが許されまくる物語展開の波状攻撃に2時間強、爆笑は必至で、 しかし、映画が映画なだけにそれもかなわず、 これは要するに、「笑ってはいけない警察」じゃなく「笑ってはいけない流刑地」!(in「ガキ使」 推定Dカップのやわらか乳をギリギリまで見せて熱演しつつも、 常軌を逸したセリフの棒読みぶりを披露する長谷川京子に背筋は凍り、 検察官補佐の役なのか彼女の隣の阿藤快は裁判中、 ひと言のセリフもないままずぅーっと「なんだかなぁー」顔で、 弁護士としてまるで真剣味の感じられない陣内孝則のあまりのミスキャストぶりも凄まじく、 本作の撮影中にはまさかその後自分が人の恋愛の顛末を聴いてる場合じゃなくなるなどと、 夢にも思わなかったであろう森本レオがのん気に傍聴席でペンを走らせている姿でダメ押し! もう、書いても書いても書き切れない! 豊川悦司に寺島しのぶはじめ、キャストにはおおむね問題ないとは思うけど、 文語体を口語体にまるで置き換えようとしない脚本はどこまでも大味で、 場面場面を過剰に煽ろうとする演出もこの時代にはかなりあざとく、 時代を20年遡ったようなBGMはさらにドラマを浮世離れさせてゆくばかりで、 しかしそれがかえって“純愛なんて傍から見れば喜劇”という本質を突いているようにも思え、 『愛の流刑地』、ズバリ、面白い! コマ東宝にもチラホラいた、 女がベッタリ男の肩に頭をもたせ掛けているそんな“なりきり”カップルをウォッチするという、 卑屈な楽しみも味わえてひと粒で二度も美味しいこの季節、必見の“愛の怪作”である。 ボクがこのテの映画について書いてもけっきょくなんのことかわからないと思うので、 菊治と冬香の激愛の結末(肝心の)は各自、その目で見届けてほしい! あぁ〜面白かった! 年明け早々、こんな素敵な映画に出逢えて・・・、 ワタシ、死ぬほど幸せです。 [ 新宿コマ東宝 ほかにて公開中 ] |
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| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
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映画「愛の流刑地」
冬香と菊治、オープニングでいきなり一糸まとわずのくんずほぐれつ、夫婦仲は既に壊れているとはいえ、お互いに子供もいる身なのに愛欲の炎に身を焦がす ...続きを見る |
茸茶の想い ∞ 〜祇園精舎の鐘の声 諸行... 2007/01/17 01:31 |
愛の流刑地:みたい映画♪
彼と映画「愛の流刑地」を観にいこうか迷ってます。彼の反応が楽しみ(笑)他の映画も気になりますがね。 ...続きを見る |
今日は何を書こうかな・・・ 2007/02/12 16:31 |
映画のトラバ募集!
映画のトラバを募集します。 ...続きを見る |
芸能関連トラバセンター 2007/04/08 20:29 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
呼び込まれました(微笑) |
body&soulIV 2007/01/14 10:18 |
はじめまして。 |
オニヨメ 2007/01/14 11:52 |
>body&soulIVさん、おはようございます。 |
栗本 東樹 2007/01/15 01:51 |
>オニヨメさん、はじめまして。 |
栗本 東樹 2007/01/15 01:58 |
栗本さん、おはようございます。 |
body&soulIV 2007/01/15 09:06 |
おはようございまぁ〜す。 |
栗本 東樹 2007/01/15 20:53 |
突っ込みすぎ(笑)。 |
ポンヒロ 2007/01/17 10:12 |
>ポンヒロ チャン |
栗本 東樹 2007/01/21 02:19 |
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