瓶詰めの映画地獄 〜断罪!断罪!また断罪!!〜

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help リーダーに追加 RSS 世に女の情念ほど怖いモノはなし、でも… 『怪談』

<<   作成日時 : 2007/08/11 01:00   >>

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女は怖い―。そりゃ35年も生きてれば、
数はなくてもそれなりに恋愛経験ぐらいはあるし、
だから女の怖さみたいなモンも多少は体感してきたつもり。
だけどボクは、付き合う女というよりも、そのカノジョの“母親”という存在が苦手なとこがあり、
それは20代前半の頃、ケッコウ長く付き合い結婚の口約束ぐらいはしていた女に、
しかし「ほかに好きな女ができた」と電話口で別れ話を切り出したところ、
案の定、ワンワン取り乱され、そしたらいきなりそのカノジョの母上に電話の向こうから、

「アンタ、ウチの娘裏切ったんかぁ! この裏切り者ォーーー!!!」

と、深夜0時を過ぎているというのにモノ凄い金切り声で罵倒され、
その獣の咆哮のようでさえあった声がいまだにトラウマとして残っているからだ。
それまで、本当に品の好い、笑顔の素敵なお母さんだと思っていたのに、
やっぱりどこかで本当は嫌われてたんだな、と思ったらショックだったし、
きっとあの時お母さんに“三年殺し”でもかけられたと思っていたけど、
いまだこうして独り身なところを振り返ると、案外、二十年殺しぐらいかけられたりして。
まぁ、ナンダカンダとこんな楽しげにブログのネタにして発表しているところに、
ボクの人間的な問題があったりなんかするワケだけど……。エヘッ。

とにかく強引に結べば、地震、雷、火事以上に、
古今東西、“女の情念”というのは怖くて深いモンだし、
だいたい 『怪談』 というのはそれがベースになってるワケで、
『リング』 の“貞子”や 『呪怨』 の“伽椰子”もその正統的な系譜にあたるというワケだ。

しかし、最近じゃ男と女の力関係が逆転したせいか、
いわゆるストーカーも男が女にというケースの方が圧倒的に多いらしく、
とかくアッサリしている最近の女性より今どきの男のしつこさや情念の方が厄介な時代、
とは言えるのかもしれないが……。ナンマンダブナンマンダブ。

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 優しくて男前な煙草売りの新吉(尾上菊之助)は三味線の師匠、
 豊志賀(黒木瞳)の家に出入りするうちに、いつしか深い仲になる。
 しかし、2人の間には本人たちの知らない深い因果が隠されており、
 新吉の父親は20年前に豊志賀の父親を無残に殺していた。
 年齢差を超えた新吉と豊志賀の愛はふとした諍いからほころび始め……。

邦画に“Jホラー”というジャンルを確立させた名プロデューサーと、
『女優霊』 や 『リング』 でその先駆者として名を馳せた監督が再び組み、
落語や歌舞伎でも人気のある演目「真景累ケ淵」をこの時代に映像化とくれば、
当然、そこには古典怪談を斬新な現代的ホラーとして生まれ変わらせる、
という、企画意図があったに相違ないとボクなんか思うワケだけど、
残念ながら本作を観る限り、その思惑は大きく外れてしまったと言わざるをえないようだ……。

確かに、中田秀夫監督らしい恐怖描写は随所に見られて、
それが時代的空気と相まってゾクッとくる部分がないではないし、
落語口調的な“間”を映像に取り入れた演出も悪くないとは思うけれど、
しかしこのJホラーが爛熟している時代に、果たしてそれがどこまで斬新か疑問だし、
単に中途半端なCGが場の空気を殺いでいるだけと言えばまったくそんな感じで、
まさに生かさず殺さずで最後まできてしまうという印象が残るのは事実……。

やはり、この映画の致命点としては、恐怖を際立たせるための、
要は物語の核である“官能”の部分がまるで弱いところじゃないかと思う。
それは確かに黒木瞳の貫禄と熟女の色香でカタチとしては一応整っているけれど、
いよいよ女盛りを過ぎようとしている女が、運命のイタズラで、
期せずして自分の懐へ入ってきた若い男の肌にやがては依存し、
肉欲にズブズブと溺れることで自分の“女”の部分に執着しようとする、
そうした“女の狂気”みたいな部分が本作じゃまったく稀薄だし、
そういう問題じゃないかもしれないが濡れ場も1回しかないため説得力がなく、
新吉の“優しいけれどけっきょくやりチン”的なあたりもとにかくテキトーなモンだから、
2人の愛欲のつながりが物語のテンションとして話を最後まで引っ張ってってくれないのだ。

それに、これだけ旬の女優がたくさん出ていながら、
ここまで映画に官能というか艶がないのは断固として不満だし、
これじゃ単に、怪談の古典を表面的に映像化したというに過ぎないワケで、
怪談と言えばやっぱり中川信夫の怪談物はゾクゾク艶があって面白かったし、
官能と言えばやっぱり田中登の描く“女の情念”の世界は深くてかなり怖かった。
どーせなら古典にこだわらず翻案して現代の恋愛恐怖譚とかにすればよかったんだ。

とにかくこれは現代的なテンポをまったく無視した単に古典の表面的な映像化に過ぎず、
こんな怪談なら、ボクが昔付き合っていた、セックスしないと夜中に壁をガリガリかき出して、

「 どーしてやろうとしないのよアンタは!!!」

とキレて1時間でも2時間でも暴れ続ける女の方がずっと怖かったし(実話)、
けっきょく逃げて着拒してメアドも変え、しかしショートメールで送ってきた(ドコモ同士)、
「薄情者」 という三文字の方が今でもよっぽど夢に見るワイ!

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
あはは!ごめんなさい!
栗本さんの実話ホラーは楽しいわぁ〜♪

私は娘の彼氏君たちとは仲良し。
フラレてしょげる彼らを元気付け
ずっと見守る約束までする人の良さ(爆)

菊之助くんが豊志賀役ならどうだったかしら?
ゾクっとするよな美男を相手に据えて
倒錯した世界を隠し持った狂気を観たい気が。

女の狂気をほんとうに知ってるのは男でしょ?
body&soulIV
2007/08/11 10:17
なるほど。リアル体験に勝るものなしですか。私の感想は女の情念という妄想に取り付かれた哀れな男という風に見えました。でも菊之助はなかなか色っぽかったと思いましたが・・・やばいかな?あと儲けもんが村上”ドゥーン”ショージ。ギャグより冴えてたような・・・
ジョルジュ・トーニオ
2007/08/11 22:01
>body&soulIVさん
それを狂気と呼ぶかなんと呼ぶかはともかく、
世の中には確実に、貞子や伽椰子より怖い女がいます(冷)。
盆ですしチョット蔵出ししてしまいました(笑)。
↑こんなんは序の口で鉄板ネタがいろいろあるんですけど、
あまりに多すぎて1ページじゃとても書き切れないので(照)。
ま、女の心を異形に変えるのも男の甲斐性。なんつって♪

映画観るのもブログ書くのもいいだけ疲れました。
少しの間休んで、オイラもモンゴル(笑)に帰りまーす。


>ジョルジュ・トーニオさん
菊之助はさすが艶っぽくてスクリーン映えしてましたね。
彼と黒木瞳の並びの絵面なんてかなりいいと思いました。
大団円の殺陣(?)のしなやかさなんて相当でしたし。
ただ、動きがキレイすぎてまったく町人に見えなかった(笑)。
確かに村上ショージは小技の利いたキャスティングでしたね!
栗本 東樹
2007/08/12 01:59
サッカーするときは盗撮されてないか
くれぐれも気をつけてね。

いってらっしゃい、ママに甘えてらっしゃいな。
body&soulIV
2007/08/12 10:06
菊之助の「八百屋お七」歌舞伎座で観ましたが、凄い良いです。黒木瞳はとにかく「絵に描いた餅」のような女優ですから、やはり女役を菊之助がやって、男役をフェロモン男優、佐藤浩市とかにやらせた方が「あぁ〜、これじゃ〜抜き差しならなくなるはずだよ〜」という感じになったでしょうね。
いや〜、それにしても「実録」の方が怖いですね。(笑)
「薄情者」とかいうメール送って、憂さが晴れるんでしょうかね〜。
女ですが、女心がいまひとつわかりません。
c.mama
URL
2007/08/17 21:06
>c.mamaさん、こんにちは。
オ、c.mamaさんも菊之助=男役説ですか。
なるほどなるほど、俺もそんな気になってきました(笑)。
しかしホラーから歌舞伎までジャンルが幅広いですね!

>いや〜、それにしても「実録」の方が怖いですね。(笑)
えぇ、オイラは女性関係が東映実録路線なんで。
ですけど世の中には、男、女、関係なしに、
相手を怒らせる・困らせることでしかつながりを確認できない、
という、そんな恋愛じゃないと持たない人がいるんですね。ふぅ。
栗本 東樹
2007/08/18 07:56