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help リーダーに追加 RSS シンチー(46)の父親願望!?に36歳も涙、涙… 『ミラクル7号』

<<   作成日時 : 2008/07/01 01:00   >>

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チャウ・シンチーの最新作 『ミラクル7号』 を観たからかどうかはわからないが、
昨日、なぜか結婚さえしていないのに別れた息子へ逢いに行くという夢を見た。
果たして自分と女房(!?)の間にできた子供なのか? そう思ったのは、その子が、
これまたなぜか外人だったからなんだけど、とにかくボクは彼と離れ離れになり、
しかし逢いたくてたまらず…とそこで場面がまたまたなぜだか行ったこともない、
フランスの空港のロビーへと切り換わって、そこでボクは、帽子を目深にカブり、
向こうのテーブルで新しい家族と談笑している彼を見やりながら1人涙ぐむという、
だけど涙も乾かぬ間に相席の女の子をナンパするという…よくわからない夢だった。

ボクはとにかく小さい頃から球技がダメで、とくに野球とかソフトボールが苦手でならず、
理由は自分に向かってえらく硬い球が飛んでくるというその状況が怖いからなんだけど、
それって物心つく前に親父とボール遊びとかしなかったからかな…と分析したことがあり、
よくよく考えたら、小さい頃、親父に何してもらったアレしてもらったという記憶はあまりなく、
ひるがえってボクが仮に父親になっても、球技嫌いだからキャッチボールとかしないだろうし、
そしたらやっぱりボクの子供も球技が苦手になるのかな…それってなんか可哀想だよな…と、
夏になったって泳げないから海にも連れてけないし、冬になってスキーというのもまた然りで、
子供がいてもしてあげられること少ねぇな〜とマズ結婚していないのにタマに真剣に考える。

まぁ子供云々の前に考えなくてはならないことが山のようにあるんだけど、しかしただ一つ、
自分に子供、それも息子がいたらこれはぜひ一緒にやってみたいと思っていることがあって、
それは父子で背中にリュックをしょい、インドくんだりまでバックパッカー2人旅がしたいな…と。
これなら相当、ほかのガキに負けない夏の想い出になるし(なんとなく夏)いいんじゃなかろか?
まぁこの年齢にもなると(じきに36歳)、体半分もう結婚はムリじゃないかと思っているんだけど、
しかしそれとは別に家族、ひいては父と息子の“二人鷹”という状況に以前より憧れがあって、
イッソのこと嫁はもう要らないから息子がほしいなと思ってみたり。父と息子の華麗な連係で、
朝は一緒に、フレンチトーストを作ったりとかね(それはホフマンの 『クレイマー、クレイマー』)。



そんなワケで、映画からはかなり話が飛躍したけどとにかく待ちに待ったシンチーの最新作、
『ミラクル7号』 はとあるドが付くビンボー父子が主人公の涙と笑いのSFファンタジー・コメディ。
泣かせるようで笑わせ、感動させるようで呆れさせというわかりやすいギャグが盛りだくさんの、
パッと見は地味でチープだけどしかし随所に趣向が凝らされケッコウ細かい部分に贅を尽くした、
実にシンチーらしい、そして実に往年の香港映画らしい、客を選ばない大衆食堂的な娯楽作だ。
とかく日本人は映画と言えばご大層なテーマとか大仰な涙や感動とかを求めるところがあるし、
映画を「わかってる」みたいなしたり顔の映画好きに限ってこういう映画をバカにしてかかるけど、
ハッキリ言って、こういう映画を見下すような輩に映画を語る資格など毛ほどもないと記してやる!

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 建設現場で働くティー(シンチー)と小学生のディッキー(シュー・チャオ)は超ビンボーな親子。
 しかしティーは自分のような苦労はさせまいと一人息子を無理して名門校へ通わせていた。
 そんなある日、息子に穴のないスニーカーを与えようとゴミ捨て場をうろついていたティーは、
 不思議な緑のゴムボールを見つけて持ち帰る。ところが、ディッキーがボールを触っていると、
 ふとした拍子にスイッチが入ったボールはなんと4本足の謎の生命体に変身! ディッキーは、
 “ミラクル7号”と名付けたそれを学校へ連れてゆき同級生を見返すつもりでいたのだが……。

なによりシンチーをエラいと思うのは、『少林サッカー』 『カンフーハッスル』 という2本の大傑作で、
伝統の“武術アクション”というしかしとうに死に絶えたと思われていたジャンルを華麗に復活させ、
そして今や世界の映画事情を見渡せばチョットした“カンフー”映画ブームで(『少林少女』 は抹消)、
その火付け役の張本人として、もう2、3匹ぐらいは柳の下のドジョウを狙えたハズにもかかわらず、
あえてそれらを封印してこれまで手掛けたことのないジャンルに挑戦したというその1点に尽きる!
そういうところがシンチーは“心がドラゴン”だと思うしだから彼の映画は男が観るべき映画なんだ。
今や映画などロクに観ないヤツでも名前くらいは知っているほどビッグ・ネームになったというのに、
そこでこういう一見気の抜くような話をだけど真剣に創るってところがボクは本当にカッコいいと思う。

基本的には至極他愛ない(←この他愛ない創りというのが実は最も細やかな神経と計算を要する)、
時間がポッと空いた時やデートで観るに相応しい敷居の低い万人向けコメディなので、肩肘張って、
あそこがどーだここがあーだと評する前に大いに笑ってホロリとしたらそれでよしの映画なんだけど、
しかし大小様々なギャグは相変わらず練りに練られて間合いもテンポも抜群でメチャクチャ笑えるし、
子供を主人公にしつつも子供を決してペット扱いせず(シュー・チャオは本当に天才“少女”だと思う)、
子役から端役までいつもながらのフリークスへの偏愛を込めた各キャラクター造形も申し分なけりゃ、
なによりキティ・チャンに大きな胸がよくわかるチャイナドレス風の服を着せるなど男目線も意識して、
“ナナちゃん”のパーフェクトにキュートな造形ともども本当にバランスよく創られているから感心する。

そしてやはり思うのは、これは観客を楽しませようというサービス精神に充ちた映画という以上に、
シンチーの願望が色濃く反映された映画なんじゃないかと。プライベートのよくわからない男だけど、
本作にボクはシンチーという男の父親願望というか父性のような温かさを感じたのだ……。感じたし、
その子供の心を持ったまま大人になってしまった男の父性のような感情がなんかわかるなぁと……。
まぁシンチーとシュー・チャオが実際に養子縁組をしたことを知ったから勝手にそう思っただけだけど、
それはさておきとにかくゲラゲラ笑えてチョットだけホロリとできてベタベタしてないところが清々しい、
もちろん肩を怒らせて傑作だ!というような映画じゃないけど映画らしく夢のある本当に楽しい1本!
そういや子供の頃、親父とキャッチボールはしなかったけどドライブはよく連れてってくれたな……。

…俺車も持ってないしあってもペーパーじゃん! 明日は映画の日だし、もう1回観に行こうかな―。

シネマスクエアとうきゅう(新宿)、シアターN渋谷 ほかにて公開中 ]

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