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気ぐるみ!ミニチュア!ピアノ線! という具合にどれだけCGが発達しても、 やっぱり特撮ヒーロー物と言えば自分がガキの頃に夢中になって見ていた、 ウルトラマンや仮面ライダーを超えるような存在など今さらありうるハズもなく、 ウルトラマンの“背中のチャック”とかショッカー怪人や戦闘員の安っぽい黒タイツ、 はたまたスタジオに張られたプール(湖)で怪獣星人とザブザブ戦うウルトラマンや、 バックの星空の書き割りに淡く“影”を映しながらピアノ線で運ばれる宇宙船にこそ、 これゾ特撮!というカタルシスを覚え甘い甘い郷愁さえ感じて、精緻なCGによって、 何もかもが描かれりゃ描かれるほど「夢がないのォ」と思うのはだけど時代の必然。 やはり、ボクの特撮ヒーローと言えばウルトラマンや仮面ライダーなのはもちろんなんだけど、 しかし同じぐらい、いやそれ以上にガキの頃入れ込んで見ていたのがいまだにつづいている、 かつては土曜日の夕方6時より放送されていた、東映(!)の「スーパー戦隊シリーズ」だった。 『秘密戦隊ゴレンジャー』 を祖とする本当に長寿なシリーズで(しかし“秘密戦隊”ってキミ!)、 個人的な意見としては、『電子戦隊デンジマン』 がシリーズ中でイチバン好きだったんだけど、 敵の“ベーダー一族”が毎回送り出す“ベーダー怪物”は卵生という設定で(←オタク丸出しネ)、 特殊な器械(怪物製造レンジ)から孵化して出てくるとみんな揃いの“黒いブーツ”を履いており、 お腹には“製造番号”の書かれたバックルが付いてくるという、そんなデザインが大好きだった。 今と同様(多分)、当時も子供に大人気のTV番組で、しかしマンネリで人気が急落したからか、 ずっと30分番組だったのが 『科学戦隊ダイナマン』 の途中から25分へと短縮されたんだけど、 そんな予算削減を逆手にとって、それまでにない趣向が凝らされたのが 『超電子バイオマン』。 敵方の怪人がやられるたびに修理されてはまた出てくるという設定などが面白かったんだけど、 やっぱり製作費が相当厳しかったのか、敵の要塞が単なる書き割りで見せられるだけだったり、 巨大ロボット同士が戦う後半部分も、それまでのようなセットじゃなくただ海岸の砂利浜の上に、 鉄塔のミニチュアを置いて後はロボットを(カメラで)下から舐めて大きな雰囲気を出すだけという、 だけどそんなチープな工夫が子供心をくすぐって「特撮だな〜」ととにかく好きなシリーズだった。 とまぁこんな具合に、こと特撮ヒーロー物の話となるとまだまだいくらでもネタは出てくる感じで、 今みたくなんでもCGで表現されるというのもそれはそれでいいと思うし別に文句はないんだが、 やはり、大の大人が知恵を絞り工夫を凝らして遊んでいるという昔ながらの特撮物の味わいは、 デジタル全盛の現代にはないアナログ的魅力で、アナログ人間としては俄然肩入れしてしまう。 そんな中、チョット脱線して特撮と言えばウルトラマンを生んだ「円谷プロダクション」なんだけど、 近々、円谷プロが手掛けた往年の特撮映画を集めた企画が開かれるようで今から楽しみ……。 というワケで、本項の“タイ式”特撮ヒーロー映画 『マーキュリーマン』 は最新VFXバリッバリの、 CG映画じゃあるんだけどそこでタイ製というのがアナログな感じで気になり観てきた…という話。 プロレスリング・ノアのKENTA似なイケメンの主人公が変身するという、この“マーキュリーマン”。 主人公の職業が消防士で悪の炎を水で消すという意味から“マーキュリー”かと思われ(かな?)、 ところでボクは本作を先の映画の日に銀座で観たんだけど(映画の日とは思えないガラガラぶり)、 会場には、なぜだか1人だけ“クイーン”のTシャツを着たヒゲの男性がおり思わず笑ってしまった。 まぁ同じく映画好きなんだろうが「えっ! そっちの“マーキュリー”!?」とのツッコミ待ちだったのか? とにかくヒーロー的にはスパイダーマンとバットマンのいいトコ取り風な感じで(レインボーマンも??)、 正直、オリジナリティは薄くすっかりタイのマンガかTVヒーローと思っていたんだけど違ったみたい。 だけどそのバッタモン上等みたいなあたりがタイらしいと言えばあまりにタイらしく、感じは悪くない。 要はこれは、『マッハ!』 や 『ロケットマン!』 を生んだ製作チームによるアクション活劇の新種で、 タイ映画最大のウリであるムエタイ・アクションに最新VFXによるヒーロー物の要素を掛け合わせた、 これまでの壮絶な肉体酷使系アクションとはまた別の新機軸を打ち出さんと企画された映画(多分)。 確かに見映えは悪くないし、どんなジャンルも来る者拒まずなタイ映画らしくソコソコ面白いんだけど、 上述した通りどー考えてもアメコミ・ヒーローのバッタモンだからタイ製という珍しさ以外に惹きがなく、 全篇ムエタイ・アクションの方がメインなので変身ヒーロー物ならではの味や醍醐味なども感じずに、 KENTA似の主人公もそれはマスクはいいけれど、主人公としては魅力が薄くインパクトにも欠けて、 敵が中東のテロリストというのも妙に生々しくやはりこの種のヒーロー映画的には印象は今ひとつ。 だけどま、ハナからムエタイ・アクション映画として観たならその醍醐味はあってマズは飽きないし、 マーキュリーマンもよくよく見ると時折り見せる“見得の切り方”がマネしたいような感じでカッコよく、 続篇はあるのかどーか知らないがあるならもう少しドラマやキャラをヒネれば活き活きしてくると思う。 なによりアメコミ・ヒーローにムエタイをやらすという発想は面白いんだからこのままじゃモッタイない。 あとは女同士のムエタイ対決がありながらチットモお色気面で充実していなかったのが非常に残念。 とそこで話は冒頭へ戻り、「戦隊シリーズ」と言えば1人か2人交じっている女の子も魅力だったけど、 ボクは 『科学戦隊ダイナマン』 でダイナピンクを演じていた萩原佐代子が大好きで(小学5年でした)、 夏の回かな?彼女が極小ビキニ姿で敵と戦うシーンをビデオで何度も何度も見たモンだった(早熟)。 というワケで! 現代のCGモリモリ映画じゃ充たされないオタク心は往年の特撮映画で解消すべし! ボクも、キネカ大森へ通い 『マタンゴ』 を観てタパタパ胞子を振りまくよ! ガーガガーガガーガガガ! 『獣人雪男』 『マーキュリーマン』 [ 銀座シネパトス にて公開中 ] 「特撮!! 円谷英二特集 ] [ キネカ大森、パルコ調布キネマ にて7月7日(月)〜18日(金)まで開催 ] |
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