♪聴いてイスタ~ンブ~ルゥ~♪ 『クロッシング・ザ・ブリッジ』

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トルコ―。
それは、東洋と西洋の折衝が生んだ魅惑の国。
アジアとヨーロッパのツヅラ折りがあやなす文化のアラベスク。
そして、僭越ながらこれまで30ヵ国弱の国を旅して廻り、
しかしこの先二度と海外へ往くことはないんじゃないかというボクが知る限りの世界の中で、
最も女性が可愛く美しい国! それがトルコである。
しかも、ボクの所見じゃトルコ人女性の約7割は巨乳かと思われ、
なぜそんなことがなんの統計もなしに断言できるのかといえば、
トルコを約1ヵ月半にわたり旅していた当時の日記にそう書いてあるからだ。
その上、それを理由に「イスラム教に改宗したい」などと、
他宗教に対する冒涜とさえ言われかねない戯言まで書いてあり、
我がことながら己れの民度の低さに愕然とする。

だけど、なにゆえトルコの女性がボクにとりそれほど輝いて見えたのかといえば、
トルコへ至る過程ボクはインドあたりからイランまでですでに約7ヵ月を過ごしていたんだけど、
どこの国も女性はほぼすべて民族衣裳で見た目は当然、美しくても、
それは手が届きそうな感じのリアルな色気という類の美しさとは違って、
路往く女性にいわゆるソソられるなんていうことはマズあまりなかった。
ところがイランを越えてトルコ側国境付近の町ドゥバヤジットへ入った途端、
路往く女性は当時夏だったこともありほとんどがピッチピチのタンクトップorTシャツ姿である。
ただのTシャツ姿にもかかわらず、これがエロいのエロくないのと西洋文明バンザイで、
それで、抑制が解き放たれて街へ出るたび路往く女性のとくに胸元を凝視し続けた結果、
上記の如く巨乳7割という暗示にかかったんじゃないかってんなことどーでもいいんだけど、
しかし暗示でもなんでもなく、トルコの女性が美しいのは紛れもなく紛れもない事実である!
(トルコはイスラム教国の中でも戒律がゆるく女性のファッションはワリと自由だしタバコも吸う)

だけど、ここで話を映画へとつなげてゆく上でも、
トルコといえばイスタンブール、と言いたいのはマウンテンマウンテンなんだけど、
しかし、もしもアナタがトルコを訪れるなればボクがおススメするのは、
イスタンブールのある西トルコより断然、東トルコである。
トルコは西側と東側じゃ経済格差があり、よって東は西ほど洗練されていないため、
東側の方がより人の気質が温かく、人懐っこいというのがボクの印象だった。
観光地へ行けば16、7の地元の娘さんがお父さん経由で(←ここが可愛い)ブドウをくれたり、
バスに乗れば、隣の子連れ美女が「どこへ行くの?」とカタコトで気さくに話しかけてきて、
カフェでチャイなど呑みつつ本でも読んでいれば必ず誰かしらが声をかけてきてくれる。
ボクが訪ねたことのある国の中でもトルコは5本の指に入るほど大好きな国だし、
2002年の日韓W杯の時だって、ボクは人知れずコッソリとトルコ・サポーターだった。

イスタンブールには、延べ10日間ぐらいは滞在していたと思う……。
東側が好きとはいえやはりイスタンはアジア横断のゴール(もしくはスタート)と言える街だし、
ボクが一日中、安宿の多い旧市街を歩き廻って最終的にチェックインした宿の部屋からは、
偶然にも窓を開けると右斜め方向に有名なブルー・モスク(スルタン=アフメット)が見え、
そして真正面にはアヤソフィアが見えるという超完璧なロケーションだったこともある。
アジアのようでヨーロッパの風が漂い西洋の華やかさがあり、
ヨーロッパのようでアジアの匂いが強く東洋の叡智を含んだ魅惑的な街!

イスタンブールのよさならボクはいくらでも語れるし、トルコの想い出はたくさんあるけど、
ベルリン映画祭金熊賞受賞作、『愛より強く』 で一躍ドイツ映画界きってのホープとなった、
ファティ・アキンの新作、『クロッシング・ザ・ブリッジ ~サウンド・オブ・イスタンブール~』 は、
そんな、東洋と西洋のまさに“架け橋”であるトルコという国のレアな魅力を、
斬新でもあり懐かしくもある独特なトルコ音楽の全貌を通して、
胸いっぱい満喫できるトルコ版 『ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ』 的音楽ドキュメンタリー。

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何千年の歴史を誇る伝統的な弦楽器に、クルド民謡、ジプシー歌謡、
民族的、反社会的メッセージ色が濃厚の超音速ラップに、
クラブ・ミュージックとイスラム神秘主義音楽を融合させたまったく斬新な音楽や、
“トルコの美空ひばり”(か?)とでもいうべき女性歌手の哀切を帯びた歌声に至るまで、
まるで民族の坩堝のようにジャンルの坩堝と言える、
しかしそれらが絶妙なバランスで共存し合うトルコ音楽の彩り豊かな面白さは、
そのまま多民族の行き交いによってこれまで育まれ続け、
そして現在も底の根深い民族問題を内包している、
伝統と先進、野暮と洗練、歴史の光と影が類稀なブレンドを醸し、
角度によりいか様にも変幻自在に姿カタチを変えるトルコという国のそのままの魅力……。

『ブエナ・ビスタ~』 ほど初心者にもわかりやすい構成というワケじゃないし、
当然、これ1本できっと奥が深すぎるトルコ音楽のすべてを総括できるワケじゃないけど、
しかし鑑賞後、自然と手を伸ばしたくなるこの映画のサントラは、
ぜひとも本作を象徴するようにイスタンの旧市街と新市街を結ぶ“ガラタ橋”で、
名物の“サバサンド”をガブつきながら聴いてみたい必聴の1枚だ。
(“サバサンド”は、ボスポラス海峡に浮かぶ屋形船で、
 釣りたての鯖を油でサッと揚げたものをタマネギ半分とパンに挟んで食べるバカ旨いオヤツ)
と思ったんだけど、以前、知り合いの熱烈なトルコ・サポーターに訊いたら、
サバサンドはなくなったって言ってたような言ってなかったような・・・?

とにかく、トルコやエキゾチック・ミュージックが大好きな人だけじゃなく興味がある人は必見!
観ればトルコに恋をして“イスタンブールに飛んで”いきたくなることは必定だし(多分)、
当然、トルコの恋のルールは“恨まないのがルール”である(by庄野真代♪)。

シアターN渋谷 にて公開中 ]

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