社会に本当に必要なのは“その他大勢”の人たち! 『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』



日本人はさほどコメディ映画を好きじゃないので、2週目だしもうあまり入ってないんじゃないかな~と思っていたら、
さすがにサービスデーだけあってケッコウな客入り具合。とはいえ、そのウチの何割かは案の定連日大入りらしい、
ロマン・ポランスキーの最新作、『ゴーストライター』 を満席で観れずに仕方なく流れてきた人なんじゃないかと思う。
でも、そんな人でもこのコメディには思わぬ拾い物的感覚で満足できたんじゃないだろうか? ま、ボクにしてみりゃ、
日本での知名度は今一つでも、今やある意味ジム・キャリーやアダム・サンドラーよりも顔を観るだけで安心できる、
全米じゃ大人気のコメディアン、ウィル・フェレルの主演最新作というだけでその満足度はほぼ保証つきなんだけど。
というワケで、『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』 は、フェレルがなんとマーク・ウォールバーグと一緒に、
NYPDの“その他大勢(アザー・ガイズ)”のダメ刑事コンビを演じる爆笑、だけど社会派的要素も満載の痛快コメディ。

ウォールバーグ演じる熱血空廻り刑事と、フェレル演じるデスクワーク大好きのヒキコモリ刑事がひょんな経緯から、
ある金融界の大物が絡む巨額の詐欺事件に巻き込まれるんだけど、それがリーマン・ショックをやらかした連中や、
格差社会への痛烈な批判ともなっていて、笑える以上にとても痛快なんだ。こういうのを観るとアメリカのコメディは、
ただバカなだけじゃなくちゃんと“進んでいる”んだな、と思う。もうフェレルがマジメな顔をしているだけでも爆笑だし、
ウォールバーグの軽いフットワークとのカケアイが実に絶妙でオーソドックスな刑事コンビものとしても本当に楽しい。
サミュエル・L・ジャクソンとドウェイン・ジョンソンのいわゆる映画っぽい刑事コンビがサッサと死ぬという展開も豪華。
フェレルのマジメ刑事(でも昔は売春組織のボス)のセクシー女房に扮するエヴァ・メンデスのエロエロぶりも最高だ!
小気味好く笑わせながらも鋭い社会諷刺に刮目させる。ど~して日本映画にはこういうのができないのかしらねェ?

画像
フェレルのコメディは一度観たらゼッタイにハマる!

『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』(2010年・アメリカ/カラー/110分)
【監督】アダム・マッケイ( 『俺たちニュースキャスター』 『俺たちステップ・ブラザース-義兄弟-』 )
【出演】ウィル・フェレル、マーク・ウォールバーグ、エヴァ・メンデス、マイケル・キートン、スティーヴ・クーガン
【配給】日活
【5段階評価】★★★★☆
【鑑賞劇場】ヒューマントラストシネマ渋谷2
【鑑賞料金】1,000円(水曜サービスデー)