危険なのはキーラ・ナイトレイの顔だけだった… 『危険なメソッド』



“危険なメソッド”とはまたビミョーな邦題つけたなぁと思っていたら、原題通りだった。それにしてもどーしましたか!?
クローネンバーグ師父! 全然面白くないじゃないですかぁ~。だから文○村へなんて行きたくなかったんだよォ~。
別に 『ヒストリー・オブ・バイオレンス』 や 『イースタン・プロミス』 みたいな暗黒路線を期待していたワケじゃないし、
“ユングとフロイトをクローネンバーグが描く”というだけで充分に惹かれるものを感じ、それで観に行ったというのに、
見せられたのはなんだか意匠だけは豪華なんだけど中身はあんまり大したことのない土産物みたいな映画だった。
正直に言うと、この映画に描かれていることが実話だということをボクは映画を観終わってから初めて知ったんだが、
物語は、フロイトが提唱した“談話療法”を、ユングが性的なトラウマを抱えて苦しんでいるある女性患者に試したら、
いつしか2人はデキてしまい、その恋愛がやがてユングとフロイトとの師弟関係にも軋轢をもたらしてゆくという内容。

史実という部分はともかく1人の女が2人の男の関係を狂わせてゆくと聞けば、クローネンバーグ・ファンはやっぱり、
『戦慄の絆』 を想像すると思うし、またヒロインがある種色情狂となれば、やっぱりそれが周りに伝染してゆくという、
『シーバース/人喰い生物の島』 みたいな展開を期待するのが、人の情ってものだと思うんだけど(まぁそれはウソ)、
しかし映画は、確かに煽情的な場面はいくつかあれど、だからといって艶めかしくもなければネチっこくもないという、
まるでこれまでの“クローネンバーグらしさ”を見せないままそこらにある“お芸術映画”っぽい感じで終わってしまう。
ソモソモなんでこの人がヒロインなのか!?というくらいキーラ・ナイトレイが乳まで出して頑張っているにもかかわらず、
まるで艶っぽくないし、だからボクには彼女の“変顔”が“ちあきなおみ”をやっている時のコロッケにしか見えなくて、
余計ドラマに入れなかったというのもある。あーあ。期待していたのにぃ。やっぱり次はまた暗黒路線が観たいなぁ。

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今回はモーテンセン小父貴もチ○コを出しません!

『危険なメソッド』(2011年・イギリス=ドイツ=カナダ=スイス/カラー/アメリカンビスタ/ドルビーデジタル/99分)
【監督】デヴィッド・クローネンバーグ( 『ヴィデオドローム』 『ヒストリー・オブ・バイオレンス』 『イースタン・プロミス』 )
【出演】マイケル・ファスベンダー、ヴィゴ・モーテンセン、キーラ・ナイトレイ、ヴァンサン・カッセル、サラ・ガドン
【配給】ブロードメディア・スタジオ
【5段階評価】★★☆☆☆
【鑑賞劇場】ル・シネマ2(渋谷)
【鑑賞料金】1,000円(毎日曜日最終回割引)