人生は空騒ぎ。意味なんて何一つない…と思えば生きるのも楽? 『恋のロンドン狂騒曲』



まぁ実際は空騒ぎですらないんだけど…静かなモンで。ボクも10代や20代の頃は、自分はなぜ生きてるんだろう?
とか、人生とはなんゾや?なんてことをマジメに考え、その標として本を読んだりや映画を観たりしたものなんだが、
不惑40を迎えた今となっちゃそんなことはど~でもよくなり、本や映画に標を求めるなんてこともなくなってしまった。
もう人間なんて、本当にロクなモンじゃないし(とくに集団になると)、仕事なんて面白いワケがなく、社会はクソ溜め、
毎日毎日ハラの立つことばっかりでそれをどうやり過ごすかが日々の課題。けっきょく凡人の人生なんてその反復。
もちろん、運命の出逢いなんてそんなものあるワケなく、仮にトキメクことがあったとしても、そんなの、保って3日だ。
人間もクソ、社会もクソ、人生もクソ、愛だの恋だのみ~んなクソ! あーもー早く人間なんてやめちまいてぇっつの!
ガキの頃、「妖怪人間ベム」が大好きだったが、今なら人間になんてならない方が幸せだよ!と教えてあげるよネ!

…と、心が殺伐としまくりなのも、今年はホントにストレスを感じることが多く、そして今週はその極めつけみたいに、
ハラの立つことばかり重なったからなんだが、せっかく“007”を観たのに、せっかく、おネエちゃんトコへ行ったのに、
な~んの息抜きにもならない。はぁ~疲れた。そこで、「人生は空騒ぎ。意味など何一つない」って科白から始まる、
我らのウディ・アレン最新公開作 『恋のロンドン狂騒曲』 である。これまた観終わったってち~っともスッキリしない。
しかしスッキリしないんだけど、それが不思議と心地が好かった。なぜなら、出てくるヤツが男も女も、老いも若きも、
本当にクソみたいなヤツばかりだったから。こういう話を作意ギラギラの若手が描くと相当赤裸々臭が強くなるのに、
アレンが描くと全然そうではなくなる。より良い人生を求めるなんて“心のムダ”だと妙に達観した気持になれちゃう。
人間や人生などクソだと思っている人はぜひ。あぁ…でも、来週は今週よりちょっとでもいい1週間でありますように。

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それにしても、ナオミ・ワッツってえぇ女やワぁ~

『恋のロンドン狂騒曲』(2010年・アメリカ=スペイン/カラー/アメリカン・ビスタ/ドルビーデジタル/98分)
【監督】ウディ・アレン
【出演】アントニオ・バンデラス、ジョシュ・ブローリン、アンソニー・ホプキンス、ジェマ・ジョーンズ、ナオミ・ワッツ
【配給】ロングライド
【5段階評価】★★★1/2☆
【鑑賞劇場】新宿武蔵野館1
【鑑賞料金】1,500円(劇場鑑賞券)

【弊ブログ内ウディ・アレン監督作関連記事一覧】
『さよなら、さよならハリウッド』(2002年)
『僕のニューヨークライフ』(2003年)
『メリンダとメリンダ』(2004年)
『マッチポイント』(2005年)
『ウディ・アレンの夢と犯罪』(2007年)
『それでも恋するバルセロナ』(2008年)
『ミッドナイト・イン・パリ』(2011年)