極私的・俺のジャッキー映画ベスト5!(ただし最近の) 『ライジング・ドラゴン』!



①『WHO AM I?』(1998)
②『アクシデンタル・スパイ』(2001)
③『ベスト・キッド』(2010)
④『プロジェクトBB』(2006)
⑤『失われた龍の系譜 トレース・オブ・ア・ドラゴン』(2003)

今発売中の「映画秘宝」でオーケンやいろんな人が“俺のジャッキー・ベスト3”を挙げていたので2本足して自分も。
ただ、子供の頃に観て洗礼を受けた 『酔拳』 やら 『ヤング・マスター』 やら 『プロジェクトA』 なんて入れちゃったら、
それだけですぐに5本埋まっちゃうし、いつだったか長渕剛が、昔の曲をベストに挙げてもらうのも当然うれしいけど、
反面、歌手としては最近の曲も挙げてくれないと寂しいみたいなことを述べていたのでジャッキーもそうかなと思い、
あえて社会人以降に観た作品から選出。まずは①。多分これを観て“ジャッキー熱”を取り戻した人って多いと思う。
ボク自身、実は高校に上がったくらいから大学生時代にかけてジャッキー映画と少し距離を置いていた時期があり、
社会人になってからも、『レッド・ブロンクス』 以降を一応追いかけながらも昔ほどの熱は…って感じだったんだけど、
①で「ジャッキー凄ぇ!ジャッキーはやっぱ俺の心のヒーローだ!」と完全に子供の頃のジャッキー熱を取り戻した。

②は2000年にバックパッカーでトルコを旅していた時に偶然撮影していた作品(撮影現場に遭遇したワケじゃない)。
トルコ人に、「キミ、ジャッキーと似てるから撮影に行ってくれば?」なんてからかわれたのがいい想い出で、だから、
作品のデキ栄えや面白さ以上に大好きな1本だ。③は実際の年齢よりもヤタラと若いって設定が多いジャッキーの、
今の歳相応の魅力を初めて惹き出すことに成功した作品。ジェット・リーみたく普通の父親役とかもやりゃいいのに。
④はジャッキーが初の悪役(?)を演じた赤ちゃん泥棒コメディ。基本的には笑えて泣ける人情モノってな感じだけど、
ヘタなシリアス路線よりこれゾ、ジャッキーの新境地開拓って気がした。ケッコウ観逃している人多いんじゃないの?
そして⑤は異色ながら秀逸なドキュメンタリー。ジャッキーの両親の壮絶な人生から彼の生い立ちがわかる作品で、
日本人には辛い部分もあるけど、ジャッキーのとくにお母さんに対する優しさに、ファンなら100%泣ける必見の1本。

というワケで、つい 『ライジング・ドラゴン』 抜きに5本選んじゃったが、なんのなんのもちろんこのジャッキー最新作、
彼の最後の“大きな”アクション映画だという本作も本当に面白い1本だった! もう別格な扱いってことにしておこう。
吹替版もいずれ観るけどまずは定員入替制じゃない新宿ミラノで2回つづけて観ちゃったモンね。新宿ミラノ大好き!
ただ、ジャッキー最後のアクション映画という“仰々しい”フレコミでヒットしているっぽい本作だけど、しかしここ10年、
脱アクションを目指して頑張っているジャッキーを観続けているコチラとしては若干今さら?って気がしないでもない。
要は、アクションなしでもジャッキーはジャッキーだと、『ベスト・キッド』 や 『新少林寺』 を観てコチラも解脱したから、
そんな仰々しいフレコミなくたってジャッキーさえ出ていりゃ必ず観るよってことなんだけど。でも、だからこそ余計に、
ジャッキーが今になってしかもこんな元気のいいアクション映画を撮ってくれるとは思わなかったからスゴくうれしい。

ジャッキー演じるトレジャーハンター“JC”とそのチームが世界中に散らばる中国清王朝の秘宝を集めるという話は、
ジャッキー映画らしく実に他愛ないんだけど(といっても展開がものすごくめまぐるしいので2回観てちょうどなぐらい)、
冒頭のローラーブレードスーツを着ての超スピーディーかつ危険なアクションにはじまり、南太平洋の孤島における、
肉体酷使というよりもコメディ・ミュージカルのような集団アクション、敵のアジトにおけるこれこそジャッキー!という、
手に汗握りながらもリズミカルなアクション、そして、クライマックスのスカイダイビングと、怒涛の火山転げ落ちまで、
もう全篇の隅々にわたりジャッキー、アンタ本当に58歳!?と驚くほどのアクションが満っ載!(ちなみに今はもう59歳)
ところどころでCGを使っていようとスタントを使っていようとそんなこと当然ならそれで面白さが半減しようハズもなく、
ジャッキーの昔から変わらぬ命懸けのサービス精神に否応なく感動してしまう。それに文句をいうなんて不敬罪だ!

一見突飛な展開ばかりに思えるけど、それもよく観ると(だから2回観たので!)ムダな描写をパっパと削ぎ落として、
とにかく話を軽快に見せるための手段ということがわかるし、ジャッキーの監督としてのある種の潔さは、実に見事。
韓国の大スター、クォン・サンウは完全に“脇扱い”なのに、マギー・チャン似で声が異常にカワイいヤオ・シントンと、
イロっぽい上にアクションも素晴らしいジャン・ランシンのヒロイン2人は丁寧に扱うってところも実にジャッキーらしい。
ラストにはスー・チーやダニエル・ウーも出てくるし、後姿だけ映るJCの奥さんってジャッキーのリアル奥さんだって!
もう何から何までジャッキーが完全にハンドリングの100%ジャッキー映画! でも、ボクらはそれこそが観たかった!
お愉しみのNG集も台詞のトチリとかじゃなく、ジャッキーからファンへのメッセージにこれまた胸が熱くなること必至!
とにっかく面白い! 寂しくなんてないよ。なぜならこれは、ジャッキーがサラに飛躍するためのジャンプ台だからサ!

画像
実はアクション自体辞めるなんてひと言も言ってない!

『ライジング・ドラゴン』(2012年・香港=中国/カラー/124分)
【監督】ジャッキー・チェン( 『クレイジーモンキー 笑拳』 『ヤング・マスター 師弟出馬』 『ドラゴンロード』 )
【出演】ジャッキー・チェン、クォン・サンウ、ジャン・ランシン、ヤオ・シントン、リアオ・ファン、ローラ・ワイスベッカー
【配給】角川映画
【5段階評価】★★★★★
【鑑賞劇場】新宿ミラノ1
【鑑賞料金】1,300円(劇場鑑賞券)

【弊ブログ内ジャッキー関連記事一覧】
『少林寺木人拳』(1976)
『ジャッキー・チェンの飛龍神拳』(1978)
『カンニング・モンキー/天中拳』(1978)
『クレージーモンキー/笑拳』(1979)
『失われた龍の系譜/トレース・オブ・ア・ドラゴン』(2003)
『香港国際警察 NEW POLICE STORY』(2004)
『THE MYTH 神話』(2005)
『プロジェクトBB』(2006)
『ラッシュアワー3』(2007)
『ドラゴン・キングダム』(2008)
『新宿インシデント』(2009)
『ダブル・ミッション』(2010)
『ラスト・ソルジャー』(2010)
『ベスト・キッド』(2010)
『1911』(2011)
『新少林寺/SHAOLIN』(2011)