この映画に欠けている最も大事なもの、それは… 『グランド・マスター』



♪テッテテテ、テッテテテ、デーデーデーデーデー♪(伝わりにくいと思うけど前田日明の入場曲「キャプチュード」)
(そして前田日明っぽい感じで)こんな映画話にならないよ。アート野郎が金だけかけてアクション映画撮りくさって。
なんで恋する惑星が今さらイップ・マンなの? ガチでアクション映画やりたきゃ、アートっぽい撮り方なんかやめて、
アマチュアからテッペンを目指せって。それに彼はスクリーンの中で死ぬかもしれないってそんな覚悟持ってるの?
まぁ所(英男)には、二度とアクション映画の監督なんてできないように顔面ボコボコにしたれって言うてますけどね。
…ボクは映画を観てハラが立つと「キャプチュード」をバックに前田日明口調になるというクセがあるので(ウソつけ)、
ウォン・カーウァイを金子賢に見立ててクサしてみたんだけど(ネタが古すぎ)、とにかく、予想以上にツマラなかった。
意外にイケるんじゃないかと思っていたらやっぱりウォン・カーウァイは相変わらずウォン・カーウァイだったって感じ。

ボクは別にウォン・カーウァイの映画が嫌いなワケじゃなく、『欲望の翼』 や、『恋する惑星』 はいい映画だと思うし、
『花様年華』 も意外に好きで、なにより内容はサッパリ憶えてないけど彼は 『楽園の瑕』 という(意味不明な邦題)、
剣劇映画も過去に撮っているのでカンフー映画を創ったからといってとくにフシギはない。むしろ、自然に思うくらい。
もちろん、ドニー・イェンの 『イップ・マン』 と比較してどーのこーのと言うつもりもない。要するにただツマラないのだ。
なぜかといえばそれはもうこの映画には“ドラゴン”がないからとしか言えない。ドラゴンって何?と訊かれても困る。
映画にちゃんとドラゴンさえ入っていたら、たとえ見た目がアートっぽくても、胸が熱くなっていたハズ。そういうもの。
それに、カーウァイにこの映画は“大作”すぎて、アクション以外の要素も全部これまで以上に薄っぺらく感じられる。
しかも長ぇ。あ~またキャプチュードが聴こえてきた。ホント前田日明もブルース・リー好きだからこれ観たら怒るよ!



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トニー・レオンはさすがに様になってるんだけど…。

『グランド・マスター』(2013年・中国/カラー/123分)
【監督】ウォン・カーウァイ( 『いますぐ抱きしめたい』 『欲望の翼』 『恋する惑星』 『天使の涙』 『ブエノスアイレス』 )
【出演】トニー・レオン、チャン・ツィイー、チャン・チェン、マックス・チャン、ソン・ヘギョ
【配給】ギャガ
【5段階評価】★★☆☆☆
【鑑賞劇場】ユナイテッド・シネマとしまえん(豊島園)
【鑑賞料金】1,000円(会員デー)