ホーチョンよ、お前はやっぱり… 『恋の紫煙2』『低俗喜劇』@パン・ホーチョン、お前はやっぱり誰だ!?



2年前の夏にシアターNで特集をやっていた時は、それほど賑わっていなかったのに、今回のシネマート六本木は、
土曜も日曜もどエラい盛況ぶりだった。…なんでみんなシアターNを嫌うんだ! だからなくなっちまったじゃないか!
(まぁシアターNでやっちゃうと、いわゆる“ソッチ系”の監督だと思われてしまうという空気があったのは確かですが)
というワケで、よほど現在ノリにノっているんだろう、香港の気鋭監督パン・ホーチョンの新作3本を揃えた特集上映、
「パン・ホーチョン、お前はやっぱり誰だ!?」に土日かけて行ってきたんだけど、ホント両日ともに、スゴい熱気だった。
旧作は前にひと通り観ているのでできたら新作を全部観たかったんだが、都合が合わず2本しか観られなくて残念。
まず土曜に観たのは、『恋の紫煙2』。続篇製作を好まないという監督が1作目のファンの熱い要望に応えて創った、
2010年のヒット作の続篇。2だけ観たってなぁ…と、最初は思っていたんだけど、とくに問題なく愉しむことができた。

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1作目は、禁煙ブームに沸く香港の、肩身の狭い喫煙所で出逢ったショーン・ユーとミリアム・ヨン演じるカップルが、
愛を育み、同棲を始めるまでの話らしいんだけど、本作は、たった半年で2人が同棲を解消するという件から始まり、
その後それぞれ奇遇にも北京で働くことになった彼らが新しい恋を得ながらくっ付いたり離れたりを繰り返した末に、
めでたく再度くっ付くまでが描かれる。もう恋愛物としては今ドキ珍しいぐらいストレートで、まるで韓流ドラマみたい。
とはいえテイストはやはり香港で、大きく感動はしないまでももはや夫婦漫才並みに息の合ったメイン2人の芝居と、
緩急自在の語り口で最後まで安心して観ていられる。香港と北京の相違を巧みに取り入れているのも実に見事だ。
ショーン・ユーとミリアム・ヨンに華があって魅力的なのは当然なんだけど、それ以上に、ユーの北京でのカノジョ役、
ヤン・ミーの小悪魔ぶりに男は完全ノックアウト。激辛ウドンを食べた後のベロチューがエロすぎ。ナイスホーチョン!

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つづいての 『低俗喜劇』 は、『恋の紫煙2』 以上のヒット作で、香港で“低俗ブーム”を巻き起こしたそうなんだけど、
その“低俗ブーム”が具体的にどんなブームだったかはイマイチよくわからない。まぁおそらく下ネタを連発するとか、
“パチパチ飴”を試すカップルが増えたというあたりなんだろうが(よもや獣姦が流行ったとか…?)、なにしろ本作は、
ホーチョン組の常連チャップマン・トー演じる売れない映画プロデューサーが、獣姦好きの変態ヤクザの出資を受け、
トンデモないポルノ映画、向こうで言う“三級映画”を創るハメになっちゃう…ってお話。正直、昔の香港映画の方が、
ずっと低俗なものが多かったような気がするんだけど、そこはそれ。決して過激とは思えないまでも適度な下ネタと、
これまたライトな語り口、そしてなによりヒロイン役ダダ・チャンのキュートな魅力とプルプル巨乳でまったく飽きない。
俺もパチパチ飴してほしい! もうお前は誰だ!?なんて言わせない。ホーチョン、お前はやっぱり観逃せない監督だ!

ヤン・ミー(楊冪) カーワーイーイー
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ダダ・チャン(陳静) スゴすぎる…。もう謝々。多謝
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「パン・ホーチョン、お前はやっぱり誰だ!?」[8月24日(土)-9月6日(金)]@シネマート六本木
『恋の紫煙2』(2012年・香港/111分)
【監督】パン・ホーチョン
【出演】ミリアム・ヨン、ショーン・ユー、シュー・チェン、ヤン・ミー
【配給】ユナイテッドエンタテインメント
【5段階評価】★★★★☆

『低俗喜劇』(2012年・香港/92分)
【監督】パン・ホーチョン
【出演】チャップマン・トー、ダダ・チャン、ロナルド・チェン、ラム・シュ
【配給】同上
【5段階評価】★★★1/2☆
【鑑賞料金】1,500円(特別鑑賞券)

【弊ブログ内パン・ホーチョン監督作関連記事一覧】
『夏休みの宿題/暑期作業』(1999年)
『ビヨンド・アワ・ケン/公主復仇記』(2004年)
『AV』(2005年)
『イザベラ/伊莎貝拉』(2006年)
『些細なこと/破事兒』(2007年)
『ドリーム・ホーム』(2010年)