メヒコ製戦争映画で映画祭の醍醐味を満喫! 『5月5日の戦い』@「第10回ラテンビート映画祭」



一般的なロードショー作品と違い、映画祭や特集上映でやるような作品は上映日や上映回数が限られているため、
その映画祭、特集に興味があれば必然的に自分の行けそうな日時にやる作品を観に行くって話になるワケだけど、
それでもせっかく自分がいまだ知らぬ国や地域に特化した映画祭へわざわざ足を運ぶなら、その国の文化や風土、
歴史についてわかりやすく学べるような作品を選びたいもの。そういう意味じゃ今回の映画はすごく勉強になったし、
しかもメチャクチャ面白かった! 自分の知らないことについて勉強でき、なおかつ面白い。これぞ映画祭の醍醐味!
というワケで、今年で早くも10回目を迎えるラテンビート映画祭で(おめでとうアルベルト氏!)、メキシコの映画史上、
最大規模となる製作費及び、スタッフ&エキストラで創られた 『5月5日の戦い』 という戦争大作を観てきたんだけど、
原題の“シンコ・デ・マヨ(5月5日)”がメキシコの記念日なんて初めて知った。(空耳だと“チ○コデカいよ”に聞こえる)

5月5日の戦いとは、1862年の5月にメキシコがナポレオン3世率いるフランス軍と戦った“プエブラの会戦”のことで、
映画は、その多くが貧しい民兵だった少数のメキシコ軍がいかにして6000人のフランス軍と相まみえ勝利したかを、
それはもうハリウッド映画、今日びなら韓国製戦争映画にも負けぬスケールと大迫力で描き出してみせるんだけど、
リアルな戦争描写だけじゃなく、ひと組の民兵と女性の戦火の道行きを描いた物語にもしっかり感情移入ができて、
娯楽映画的なバランスがとにかく見事。やるなメキシコ映画!って感じ。とくに女性を助ける時も人は殺せなかった、
心優しい民兵が、友だちを殺したフランス将軍に同じ方法(馬裂きの刑!)で復讐するシーンは比類なきカタルシス!
英雄のサラゴサ将軍が演説する場面は思いっきりエメリッヒ映画だし、戦争描写よし、ドラマよしでなにしろ燃えた!
やっぱ映画祭で映画を観るならこういうその国の人たちと一緒に盛り上がれるような映画を観たいよネ!大当たり!

画像
実際、メキシコじゃ上映中大盛り上がりだったらしい。(監督談)

「第10回ラテンビート映画祭(in TOKYO)」[10月9日(水)-14日(月・祝)]@新宿バルト9
『5月5日の戦い』(2013年・メキシコ/125分)
【監督】ラファ・ララ
【出演】クリスティアン・バスケス、クノ・ベッカー、アンジェリカ・アラゴン
【5段階評価】★★★★★
【鑑賞料金】1,500円(一律)

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