“女優”という名のモンスターにひざまずく2本立! 『毛皮のヴィーナス』『マップ・トゥ・ザ・スターズ』



“谷間”に弱い。胸の谷間と子供の笑顔の前に男はいつだって無力だ。(子供の笑顔は、いい人ぶりたいだけ!)
思わず顔を埋めたくなるような大きな胸の谷間をチラつかされついでに何かいい匂いでも嗅がされようものなら、
ボクはまるで催眠術にでもかかったかのようにどんな書類にだって内容を見ることなく印鑑を捺してしまうだろう。
基本、年齢は問わないがそれがいわゆる熟女ならコチラの“甘えたい願望”も促進されてなおさらだ。(気持悪い)
だから、劇中でマチュー・アマルリックもエマニュエル・セニエの谷間を前にモノすごく笑える表情をしていたけど、
この映画を観ているボクの顔ももしも暗視カメラで捉えていたならもはや放送コードギリギリの表情だっただろう。
あー面白い! 正直それほど期待していたワケではないんだけどこんなにエロ笑える映画だとは思わなかった!
ただし本作は“マゾヒズム”についての映画であって別に谷間がどーのこーのという映画ではない。(わかってる)

御年早80歳という巨匠ロマン・ポランスキー監督の最新作 『毛皮のヴィーナス』 はいわゆる“マゾ”の語源たる、
ザッヘル・マゾッホの自伝小説を元にした戯曲の映画化なんだけどとにかく1時間半スクリーンに目はクギづけ!
マゾの本質とは何かとかそうした理屈っぽい話はどうでもよくアマルリック演じる自信家で傲慢な舞台演出家が、
オーディションの終了後にドタドタ現れた大根丸出しの女優志望かと思ったら台詞も役の解釈も完璧という女に、
少しずつ逆転支配されてゆく様子を軽妙な語り口と濃い口のエロティシズムで描いており愉快なことこの上なし。
登場人物、たった2人という元は舞台劇なのにすごく映画的だから前の 『おとなのけんか』 より満足度は高いし、
なにせ監督が本物の変態なのでなまじセックスを赤裸々に描いた映画よりよっぽどエロくて芯からゾクゾクする。
セニエが発散するいかがわしいフェロモンがとにかく魅力的でマゾの人だけじゃなく熟女好き(つまり俺)は必見!

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アマルリックの従順な“黒目”がホントに笑える!

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叶姉妹も杉本彩も彼女には及びませんネ。



一方、女優といえばコチラも凄いとジュリアン・ムーアの怪演が話題のデヴィッド・クローネンバーグ監督最新作、
『マップ・トゥ・ザ・スターズ』 なんだけどこれが噂通りホント凄くていやもう参ってしまった…。(ただしエロくはない)
話はかつてハリウッドでリムジン運転手をしていた脚本家の実体験を元にハリウッドセレブの実態を綴るもので、
ムーアは落ち目の女優役なんだけどレズ入り3Pはやるワ屁はこくワで女優イメージ大丈夫!?ってほどの大怪演。
まぁ彼女ならこれぐらいの汚れ役は平気だろうって気もするんだけどさすがにここまでお下劣な役だと気持悪い。
そして本作は登場するキャラがとにかく生理的に不快な人間ばかりでそういった意味じゃ強烈な傑作だと思うし、
この皮膚にゾワッとくる“感じ”は間違いなくクローネンバーグ映画ならではのものなんだけどこれはちょっとムリ。
またムーア以上に気色悪いのがドラマのキーになる役に扮するミア・ワシコウスカでその不快ぶりは大したもん。

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なんのシーンかと思えば…なんのシーンかしら。

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ところで、ジュリアン・ムーアってこんな胸の大きい女優さんでしたっケ?とそんなこともまた気になったんだけど、
いろいろ画像を探ると(探るなよ)元々みたいだし特殊メイクかと目を凝らしていた自分がバカだった。(ホントバカ)
とにかく、『マップ・トゥ・ザ・スターズ』 は人それぞれだと思うけど 『毛皮のヴィーナス』 は本当にエロ快作だった。
ただし冒頭じゃアホみたいなこと書いたけどボクは決してマゾじゃないし人に支配されるのは基本的に大っ嫌い。
時に自分を“下に落とす”のは相手を持ち上げて悦ばせたいからでそれに少しでも胡坐かかれるとフンってなる。
だからコッチをMだと思い込んで攻撃を仕掛けてくる人ってわかってないなぁ…と内心思ったりします。なんつて!

『毛皮のヴィーナス』(2013年・フランス=ポーランド/シネマスコープ/5.1ch/96分)
【監督】ロマン・ポランスキー( 『水の中のナイフ』 『戦場のピアニスト』 『オリバー・ツイスト』 『ゴーストライター』 )
【出演】エマニュエル・セニエ、マチュー・アマルリック
【配給】ショウゲー
【5段階評価】★★★★☆
【鑑賞劇場】ヒューマントラストシネマ有楽町1
【鑑賞料金】1,300円(TCG会員)

『マップ・トゥ・ザ・スターズ』(2014年・カナダ=アメリカ=ドイツ=フランス/カラー/109分)
【監督】デヴィッド・クローネンバーグ
【出演】ジュリアン・ムーア、ミア・ワシコウスカ、ジョン・キューザック、ロバート・パティンソン、オリヴィア・ウィリアムズ
【配給】プレシディオ
【5段階評価】★★☆☆☆
【鑑賞劇場】新宿武蔵野館3
【鑑賞料金】1,500円(劇場鑑賞券)

【弊ブログ内デヴィッド・クローネンバーグ監督作品記事一覧】
『ヒストリー・オブ・バイオレンス』(2005年)
『イースタン・プロミス』(2007年)
『危険なメソッド』(2011年)
『コズモポリス』(2012年)