まさにWIN WIN? だめサンドラーとだめブシェミの最高のお隣さん同士 『靴職人と魔法のミシン』



そうか。せっかく魔法のミシンで直した靴でエロエロ美女のカレシになりすましても靴脱がなきゃできないんだ…。
…だったらとりあえず玄関で1回抱いてその後すぐに急用を想い出したとかいって帰ればいいじゃないか!とか、
お袋は親父が死んで20年以上経った今になっても自分が死んだら遺骨は親父のものとは離して置いてくれ、と、
徹底的に親父を毛嫌いしてるほどだからまかり間違ったって親父とディナーがしたいだなんて言わないだろうし、
オレも自分の父親になんて変身したくないな…というよりその前に親父の靴など残ってないし…等々いろいろと、
次々変身する主人公に合わせ想像しつつ観ていたらよもやこういう展開&オチになる映画だとは思わなかった!
そんなワケで、『扉をたたく人』 や 『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』 のトム・マッカーシー監督最新作、
『靴職人と魔法のミシン』 は観る者の想像力をくすぐりながら気持よ~く“物語”を愉しませてくれる良質な1本だ。

個人的には(というよりほとんどの人にとってそうでは?)ずいぶん久しぶりにお目にかかるアダム・サンドラーと、
同じく、どの映画以来って感じのスティーヴ・ブシェミが競演するというだけでも気になる1本ではあったんだけど、
予告篇の印象で、“サンドラーがシリアス演技を見せる方”のしみじみ系映画なんだろうなぁ…と予想していたら、
意外や意外その最近の彼の芝居イメージこそコチラを油断させる“トラップ”でまんまと一杯喰わされたって感じ。
安直な点も多いけど先の読めない展開が単純に愉しいファンタジー・ベースのサスペンス・コメディとなっている。
ビターな人間ドラマだった 『扉をたたく人』 や 『WIN WIN』 と同じテイストを期すると肩透かしを喰うこと必至だが、
ちょっと 『コン・エアー』 みたいな美味しい役どころのブシェミがやっぱり味があってボクはこの映画けっこう好き。
少なくてもこの予告の感じと劇場が銀座だからって泣けるシーンは出てこないので注意されたし!(営業妨害?)

画像
なにゆえ日本では人気出ないんでしょうねぇ…?

『靴職人と魔法のミシン』(2014年・アメリカ/カラー/アメリカン・ビスタ/5.1ch/98分)
【監督】トム・マッカーシー( 『扉をたたく人』 『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』 )
【出演】アダム・サンドラー、ダスティン・ホフマン、スティーヴ・ブシェミ、エレン・バーキン、ダン・スティーヴンス
【配給】ロングライド
【5段階評価】★★★☆☆
【鑑賞劇場】TOHOシネマズ シャンテ1(日比谷)
【鑑賞料金】1,500円(ムビチケ)