あれから20年。ロメールに在りし日を想い出す… 『コレクションする女』@「ロメールと女たち」



1996年の10月に名古屋のシネマテークで 『夏物語』 を観たのが我が映画人生で最初のエリック・ロメール体験。
映画評論家・江戸木純氏による週刊プレイボーイのコラムがきっかけで確かに映画自体実によかったんだけど、
それ以上に学生時代より付き合っていたコと別れた次の日に観たのでその時の“倦怠感”こそをよく憶えている。
ボクから別れを切り出したクセに抜け殻みたいな心境で、予定通りだけど半ば惰性で観た3本の内の1本だった。
(因みに、あとの2本はアリシア・シルヴァーストーンの 『アメリカの贈りもの』 とウォン・カーウァイの 『楽園の瑕』)
あれから20年―。ボクはあの頃と同じように今も独りでロメールを観ている…。だけど人生はずいぶん変わった。
そら20年も経ちゃ変わるに決まってるけど、それ以上に自分がかつて想いもしなかった遠いところまで来た感じ。

『夏物語』 以外は初めて上京して住込みで働いていた年に、『春のソナタ』 『冬物語』 『恋の秋』 の有名な3本を、
当時オープンしたばかりだった下高井戸シネマで観て他はアテネ・フランセの特集で 『三重スパイ』 を観ただけ。
インテリ気どりの厭味ったらしい男どもがませた小娘に弄される早い話が小難しい台詞だらけのロリコン映画で、
それこそ若い頃に観たら、「フランス人のこういう理屈っぽいところが嫌いやねン!」ってなもんだっただろうけど、
過去にロメールを観たそれぞれの時代の記憶に想いを馳せながら観ていたらセンチな気分になってしまった…。
でも、これこそがロメールの正しい観方じゃなかろうか…というのは嘘だけど他に感想が思いつかなかったので。
次にロメールを観る時は何歳だろう? 一つ確実に言えるのは、その時もボクはきっと独りで観ているってことだ。

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…ま、トドのつまり大して面白くなかったんだな!

「エリック・ロメール監督特集上映「ロメールと女たち」」[2016年5月21日(土)-6月10日(金)]
『コレクションする女』(1966年・フランス/カラー/86分)
【監督】エリック・ロメール( 『春のソナタ』 『冬物語』 『夏物語』 『恋の秋』 『三重スパイ』 )
【出演】パトリック・ボーショー、アイデ・ポリトフ
【配給】コピアポア・フィルム
【5段階評価】★★☆☆☆
【鑑賞劇場】角川シネマ有楽町
【鑑賞料金】1,300円(TCG会員)