テーマ:外国映画 サ・タ行

ラップにのった少女、あるいは“アフガンノラッパー”が世界を変える! 『ソニータ』@第11回難民映画祭

ホント今年の音楽ものは傑作だらけだな。本作もまた 『ソング・オブ・ラホール』 や 『歌声にのった少年』 と並び、 音楽で世界は変えられないかもしれないけど、揺さぶることなら確実にできると心の底から思わせてくる大傑作。 ラッパーを夢見るイランに暮らすアフガニスタンの難民の少女が、女性が音楽を創ることに厳しい慣習を越えて、 自…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

黒沢清だからこそ許される今ドキ古めかしい幽霊屋敷もの、でも… 『ダゲレオタイプの女』短評

ダメだ…。寝不足がたたり自分こそ彼岸と此岸を往ったり来たりしてるみたいで微塵も映画に集中できなかった。 しかし、仮に眠くなかったとしてもやっぱり今回ばかりはこれを手放しで面白いとは言えなかったような気がする。 みなこれこそ黒沢清とか言っているし自分もそこに異論はないけどそれはそれとして自分にウソはつきたくない。 つまらなか…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

今に“安倍様、あなたのために映画を撮ります”という監督が? 『将軍様、あなたのために映画を撮ります』

面白すぎる…。こんな言い方は少し不謹慎になるかもしれないけどなんと映画みたいにドラマチックな話なんだ。 脱サラした1998年夏に名古屋からわざわざ東京に来てキネカ大森で 『プルガサリ 伝説の大怪獣』 を観た時は、 「北朝鮮の怪獣映画だワーイ!」とただよろこんでるだけだったけどその裏にこんな数奇な人生があったなんて。 今のお…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ロシアという国そのものがマリ・エル共和国みたいだったらいいのに! 『神聖なる一族24人の娘たち』短評

今、いちばん往ってみたいのはロシアの“タタールスタン”という国なんだけど“マリ・エル共和国”はその西北隣。 ヴォルガ川沿岸に伝統的に住む、ウラル語族系マリ人の国だそうで(エルは“一つに”のような意味なのかな?)、 「マリ」という語には“夫、男”という意味があるそうなんだけどマリ人はタタールスタンにも多く住んでいるみたい。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

やっぱりジョージアよりグルジアの方がいいなぁ! 『みかんの丘』&『とうもろこしの島』短評

北欧バルト三国のエストニア(往った)とコーカサスのジョージア(トルコから往こうとして逆戻りになるから諦めた)。 一見関係の薄そうな両国にこんなつながりがあったとは。こういう世界の知らないことを知れるから映画は素敵。 ゆえにそれだけで観る前からある程度満足はしていたけどさらには中身もこんな素晴らしいなんてトクした気分。 舞台…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

日本人こそ受け止めるべきラストの衝撃… 『祖国―イラク零年』@「ドキュメンタリー・ドリーム・ショー」

長いけどこれだけは万難排し“観なければならない”という気持が湧いて今回のドリーム・ショーじゃ本作を鑑賞。 “イラク戦争”という今さら知らない顔はできない題材に加え映画として構成が抜群に巧いという理由もあるけど、 こないだ観た 『チリの闘い』 の感動を本作は上映時間ごとしかも軽々と超えてしまった。(そしてお尻の痛さも倍…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

心がチリチリじゃなくメラメラと燃えてくる怒涛の4時間23分! 『チリの闘い』

驚いた! 突然大統領府がドカンドカン空爆される「こ、これ戦争映画?」と思うようなオープニングで始まる映画、 しかも、昔のドキュメンタリーが4時間23分後によもやこんなじーんとくる静謐なラストを迎えるとは思わなかった。 東西冷戦下の1970年に民主的な選挙を経て南米の細長い国チリに生まれた世界で初めての社会主義政権が、 アメ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

被写体の孤独を描き、観る者の孤独を癒す音楽人生ドキュメンタリー 『ジャニス:リトル・ガール・ブルー』

いい映画だった。エンドロールが終わるまで誰1人席を立たなかった。(ところでイメフォって座席取り替えたのネ) 今なお絶大なる人気を誇る夭折の女性ロックシンガー、ジャニス・ジョプリン(1943-70年)の伝記ドキュメンタリー。 曲名言えと言われても鼻歌しか歌えんがナンボわしが西洋のミュージックに疎いかてジャニスぐらいは知っとる。…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

吉祥寺で見たサリーの女がヨガのポーズでタクシーを止めた! 『聖なる呼吸:ヨガのルーツに出会う旅』短評

てっきりヨガ最大の聖地といえばかつてかのビートルズが修行したことでも有名な北インドはウッタラーカンド州、 ガンジス河上流の町リシケシュとばかり思っていたが、南のカルナータカ州も縁の深い地だったとは知らなんだ。 (映画の主な舞台であるマイソールへも往ったけど異常に広く“空室”の多い動物園に行ったことしか憶えてない) ヨガのル…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ヒロインよければ全てよし!だけど映画も面白い! 『キング・オブ・エジプト』『スーサイド・スクワッド』

『キング・オブ・エジプト』 いかにもつまんなそうだと思いつつ女優だけを目当に観たらつまらないどころかめちゃくちゃ面白いじゃないか! ボクはやはりこのアレックス・プロヤスが好きなのかもしれん。(公開時酷評の嵐だった 『ノウイング』 でさえ好き) 古代エジプトってこれいったいどこのエジプトですか!?ってぐらいもはやSF映画みた…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「分断」が進む今こそ観るべき音楽ドキュメンタリーの大傑作! 『ソング・オブ・ラホール』

もう最高! ボクがその昔、インドはシク教の聖地アムリトサルからワガ・ボーダーを越えラホールを訪れた時は、 とにかく、あの街は旅行者を狙った泥棒が多いらしいから気をつけろ!というのがバックパッカー間の約束事で、 しかし実際は決してそんなことはなかったんだけど、それよりもっと芸術の街だということを教えてほしかったな! これはま…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

また、世界中で無知で怒りに充ちている人々が増えてきた… 『トランボ ハリウッドに最も嫌われた男』短評

んー燃える! だけどハリウッドに“赤狩り”の猛威が吹き荒れた東西冷戦時代におけるアメリカでの話とはいえ、 芸能人が政治的な意見を述べたりデモを応援したりするだけでクソミソに叩かれる現在のこの国のことを想うと、 まるで昔の話やヨソの国だけの話とは思えず、いろいろ考えながら観ていたら感動したけど少し疲れてしまった。 赤狩りで酷…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

人の死を“愛”で紡いだ、詩的な残酷ドキュメンタリー… 『シリア・モナムール』短評

移民を描く 『ホース・マネー』 と、難民問題に揺れる欧州を描いた 『帰ってきたヒトラー』 を観たら当然次はこれ。 とはいえ、めちゃくちゃ辛かった…。そりゃあらかじめわかっちゃいたけど、想像以上にキツくて苛酷な映像体験。 フランスへの亡命を余儀なくされた作者がネットに挙げられるシリア内戦の凄惨な映像を集めて編集したものと、 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

個人的にはハマらなかったけど自分のやりたい事をやるという媚びない姿勢は美しい 『デッドプール』短評

と思うことで、世評も高く自分にも合うだろうと愉しみにしていた映画がもう一つだった寂しさを紛らわすことに…。 『アベンジャーズ2』 でアメコミ映画にウンザリして以来、これならノれそうと思っていたのでその寂しさもひとしお。 確かに面白くなくはなかったけど睡眠不足でところどころ寝ちゃったというぐらい思っていたほどハマれなかった。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ベタで安心? 疲れた心には優しいタイ映画が利く! 『すれ違いのダイアリーズ』短評

これはいい映画だった! 去年のTIFFで観たやはりタイの恋愛映画 『スナップ』 があまりに洗練されていたので、 本作もそんな感じかと思っていたら洗練はされているけど適度にベタで、アジア映画好きには心地好いテイスト。 ヤモリや蛇や水死体も出てくるし、『スナップ』 もいいが 『愛しのゴースト』 の方がもっと好きという人でも安心だ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「あれから45年!」 夫の心の中には別の女性がおりました! 『さざなみ』短評

突然観たい映画がわからなくなったので自分の人生とまったく無縁そうなこの映画を選んだんだけど…面白い! 案の定、ほぼ間違いなく生涯独身&孤独死決定のボクにはまるで無縁の映画だったがめちゃくちゃ面白かった! 綾小路きみまろ風にいえば、「あれから45年!」もつづいた誰から見ても仲睦まじくて理想的すぎる夫婦生活が、 たったの6日で…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

題材も役者も凄いけどなぜかグッとこない2本立! 『ボーダーライン』『スポットライト 世紀のスクープ』

『ボーダーライン』 なんでだろう…。ホントいい箱見せられて封解いたらよくできているけど実は紛い物の壺だった…みたいな気分。 誰かが散々、他の映画でやってきたことをモッタイつけるだけモッタイつけてやっているようにしか感じられず…。 確かにアメリカとメキシコの国境地帯を舞台にした麻薬戦争の闇を描くという題材はリアルで実に怖いん…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

オーソドックスがうれしいラッセル・クロウの見事な初監督作! 『ディバイナー 戦禍に光を求めて』短評

面白かった! こんな雄大な風景と物語を愉しめる映画がサービスデーでも不入りなんてなんとモッタイない話! こんな時代にただ血生臭いだけで中身を伴っていない映画などもうたくさんだ!(なんの映画かはあえて言わん) まぁ本作とて題材が戦争なので血生臭い場面は多少あるけど映画はやっぱりこう前向きな希望を謳ってほしい。 “ガリポリの戦…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

日本映画に挑戦するアンダーグラウンドでグランギニョールな2本立! 『ライチ☆光クラブ』&『断食芸人』

『ライチ☆光クラブ』 んー…とはいえ 『パズル』 につづき主演の野村周平はじめキャストはみな実力のあるいい役者が揃っているし、 アクションとしての残酷描写やある1人が少女の前で自分を慰めるといった中二描写も面目躍如とばかりに巧く、 まさに、『牛乳王子』 と 『先生を流産させる会』 と 『パズル』 をこの原作で全部やってしま…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

毎年連続でフラー特集をやってほしい! 『チャイナ・ゲイト』@「サミュエル・フラー連続上映!」短評

去年、『ベートーヴェン通りの死んだ鳩』 を観た時にもつくづく思ったことだけどやっぱりフラーの映画は面白い! 本作は、第1次インドシナ戦争時の1954年を舞台にした2人の男と1人の女が主人公のフラー日本初公開の1本。 途中で聴くと少々微妙にも感じるナット・キング・コールの主題歌も最後に聴くと胸に沁みる戦争ドラマの傑作だ。 こ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

内戦を生き延びたカンボジア映画を死ぬまでに全部観たい! 『12人姉妹』@「第8回 恵比寿映像祭」

面白い…素晴らしすぎる! 幾多の苦難を乗り越え現代へと蘇った映画というだけでも感動で胸が熱くなるのに、 話がまた2012年のTIFFで震えながら鑑賞した 『天女伝説プー・チュク・ソー』 や 『怪奇ヘビ男』 に負けず劣らず、 今ドキのCG映画には絶対に感じられないアナログで温かな特撮心満載の牧歌的ファンタジーであーもー最高! 素…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

キャロル!ディーパン!…デイモン! 『キャロル』&『ディーパンの闘い』&『オデッセイ』

『キャロル』 うっとり…。そしてあんな直接的な性愛シーンがあるだなどと思っていなかったからおじさんびっくりトクした気分。 ケイト・ブランシェットがルーニー・マーラ嬢のそれは美しいお胸を愛でながらつぶやくひと言…「なんて美しいの」 ボクもそう思いました!(思わなくていいです) でも、そんな描写はなくてもいいと思うほどこれはい…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

積極的平和主義なんて全然支持できないけどジャッキー的平和主義は断固支持! 『ドラゴン・ブレイド』短評

凄い! クライマックスが「これぞユーラシア大陸!」というぐらい壮大すぎて中間部のヌルい展開が全部チャラ! シルクロードの東西交易を守るため、いろんな部族間の和平に努めてきたジャッキー演じる西域警備隊隊長が、 東方進出してきたローマ帝国の内輪揉めに巻き込まれるんだけど最後はジャッキーが執り成してきた各部族と、 ローマの善玉が…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ザ・ハリウッドな巨匠たちの名仕事! 『ブリッジ・オブ・スパイ』&『白鯨との闘い』&『ザ・ウォーク』

『ブリッジ・オブ・スパイ』 カッコいぃ~! 東西冷戦真っ只中に起きた超硬派な実話を基にしていながらなんと滋味深い人間ドラマだろう! アメリカに逮捕されたソ連のスパイと家族や周りの反対を押し切って彼の弁護を引き受けた人権派の弁護士が、 互いの中に“プロの美学”を見出しやがて共感を覚えゆく話は安易なヒューマニズムより今の時代、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ドラマよりも、主人公の肩越しに描かれる“地獄”が強烈! 『サウルの息子』短評

つ、辛かった…。ただでさえアウシュヴィッツ収容所の話なのにそこには同胞たるユダヤ人をガス室へ送り込む、 “ゾンダーコマンド”と呼ばれる死体処理専門の人たちもいただなんてそんな事実を聞いただけでもうぐったり…。 しかし、かのタル・ベーラの弟子が撮ったというからどんな“長廻し耐久レース”を強いられるのかと思っていたら、 ある男…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

イスラーム世界をリスペクトしつつもその描き方には含みあり? 『千年医師物語~ペルシアの彼方へ~』短評

初めて聞いたがなんでも世界中で2100万部以上の売上を記録したとかいうトリロジー小説その第1部の映画化。 ベン・キングズレーがイスラーム世界が生み出した最高の知識人と評される実在の人“イブン・シーナ”を演じる。 う~ん…ベストセラー小説が原作の誰でも楽しめるアドベンチャー映画というには中途半端にエログロがあるし、 オマエら…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

慟哭する映画たち! 『最愛の子』&『バーバリアンズ セルビアの若きまなざし』&『殺されたミンジュ』

『最愛の子』 どうして世の中にはこんな悲惨な話があるのだろう…もう体内にどれだけ水分があっても足りないぐらい泣けた。 しかし決して安易なお涙頂戴には走らず最後まで“愛”とは何か、人間にとって大切なものは何かを問いかける、 実話を基に現代中国のもはやどうしようもない光と影を描き出す名匠ピーター・チャン監督の完璧なる仕事ぶり。…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

これぞ!昔ながらの香港映画2本立! 『カンフー・ジャングル』&『全力スマッシュ』

素晴らしい! 封切初日に観てからもう2週間経っちゃったけどあのラストバトルを想い出すだけで胸が熱くなる! 正直、『アイスマン』 はいつもの6割ぐらいの力量で軽~くこなしている感じだったし(だいたい後篇いつ創るの!?)、 『モンキー・マジック』 はメイクが凝りすぎでドニーだか誰だか全然わからなかったが今回のドニーはすごくガチ!…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

実際の事件を題材に“いかがわしさ”と“愛”の物語を両立させた傑作 『天使が消えた街』

“ペルージャ英国人留学生殺害事件”なんて、詳細はおろかそんな事件があったことすら知らなかったんだけど、 劇中のジェシカにあたる被疑者の女性には二転三転の裁判劇の末に今年3月に再度無罪が言い渡されたとか。 つまりけっきょく犯人は今もわからずじまいってことなんだけど殺された女性の遺族は堪ったもんじゃないだろう。 ボクも普段はこ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

肉食ヒロインに食べられたい! ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション&ジュラシック・ワールド

いや本当に! 映画が面白い上にヒロインが魅力的だと倍トクした気分で俄然テンションがアガるってもんです! というワケで、気づけばこの人気活劇シリーズもそろそろ始まって20年でそんなとこもめでたい4年ぶりの第5弾、 『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』 は、今や世界一頼もしいアクション・スターの1人“トム・クル”が…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more