テーマ:外国映画 ア・カ行

希望はアラブの歌声にのって… 『歌声にのった少年』&『越境の花嫁』@「映画で旅するイタリア」

ムリだ…堪えられなかった。劇場でこんなに泣いたのは久しぶり。お客さんが少なくてよかった。(よくねぇだろ!) 「世界は醜いけどあなたの声は美しい」 ホントに世界は醜いけどこういう映画を観ると希望はまだ棄てられない。 2013年にエジプトで人気の勝ち抜き歌番組で優勝し、アラブの希望の星となったパレスチナはガザ出身の歌手、 ムハ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

『チリの闘い』で燃えた後に最適の脱出系サスペンス 『コロニア』短評

まさしく、現在大ヒット中の 『チリの闘い』 を観た後にピッタリなチリ版 『クーデター』+『サクラメント 死の楽園』! 1973年の強硬な軍事クーデターによって発足し南米史上最悪の独裁政権と呼ばれたピノチェト政権下のチリで、 実に2万8千人を拷問し、およそ3千人を虐殺したという極秘施設“コロニア・ディグニダ”を題材としたサスペ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ヒロインよければ全てよし!だけど映画も面白い! 『キング・オブ・エジプト』『スーサイド・スクワッド』

『キング・オブ・エジプト』 いかにもつまんなそうだと思いつつ女優だけを目当に観たらつまらないどころかめちゃくちゃ面白いじゃないか! ボクはやはりこのアレックス・プロヤスが好きなのかもしれん。(公開時酷評の嵐だった 『ノウイング』 でさえ好き) 古代エジプトってこれいったいどこのエジプトですか!?ってぐらいもはやSF映画みた…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

インドへ往っても“男と女”はつまらない? 『アンナとアントワーヌ 愛の前奏曲(プレリュード)』短評

先週末は4度目の、『ソング・オブ・ラホール』 鑑賞に“サッチャル・ジャズ・アンサンブル”の2夜連続コンサートと、 パキスタンをたっぷり旅したので今回は東に戻ってインド!(間に 『聖者たちの食卓』 を挟めば完璧な旅の流れ) ただつまらなかった! 舞台がインドだしヒロイン役の女優さんがキレイなので観たんだけど自分に嘘はつけん! …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

一寸先は闇? 不穏な時代の心構えを促す群像サスペンス 『イレブン・ミニッツ』短評

今やすっかり日本の映画ファンにも名前が浸透したポーランドの巨匠イエジー・スコリモフスキ監督の最新作は、 女優を口説こうとしている映画監督や嫉妬深いその女優の夫、刑務所から出所したばかりのホットドッグ売りに、 盗みに失敗し逃げ場を失った少年など、ワルシャワの様々な場所に生きる11人の男女と1匹の犬が繰り広げる、 午後5時~5…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

オリンピック選手は国のためじゃなく自分のために闘ってほしい! 『栄光のランナー/1936ベルリン』

何がオリンピック開催のメリットは国威発揚だそんな言葉今ドキ聞くとは思わなかったよオマエはナチスかボケ! この映画でもオリンピック憲章が何を謳ってるかちゃんと言っとるだろうが豆腐の角で頭ぶつけて死んでしまえ! もう腹立つ! …とまぁそんな気持もあったゆえかめちゃくちゃいい映画だった! 今年のベスト入り確実の傑作! そして劇中…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

テーマ曲を聴いただけで気分がアガるこれぞアメリカらしい娯楽作!なのに… 『ゴーストバスターズ』短評

♪フユゴナコール?ヘントナ一茶!(昔ナインティナインのラジオでゴーストバスターズの替歌コーナーがあった) やっぱこの曲はいいなぁ~気分が一気に80年代に戻る。めちゃくちゃ愉しかった。上出来のリブートじゃないか! むしろクライマックスなんかCGの盛り方がさすが半端じゃなくて個人的に 『シン・ゴジラ』 より遥かに面白かった。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

歴史は受け継ぐもの、平和と平等はつくるもの… 『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』短評

ひと言よかった。よくよく考えればボクがここまで映画を好きなのは高校の時に世界史の授業が好きだったのと、 かなり関係があるし(一応、大学も歴史学科)、映画好きだからもっと世界のことが知りたくてかつて独り旅もした。 キナ臭い今だからこそ、“歴史を知る”ってことがいかに大切かをあらためて思い知らされる、そんな映画だった。 貧困層…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

映画で国境を越え、世界を知る! 現代ヨーロッパ映画(その1)―移民・難民・越境・辺境・マイノリティ―

「現代ヨーロッパ映画(その1)―移民・難民・越境・辺境・マイノリティ―」 [2016年8月2日(火)-6日(土)]@アテネ・フランセ文化センター(御茶ノ水) 【鑑賞料金】2,700円(一般・3回券) 実は裏でほんのちょっと協力しつつ前から心待ちにしていた本特集。これはまさしくその1本目に相応しい傑作! 旧東ドイツ地域…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

あのおばあさんも昔はエイミーみたく愛に生きる女性だった? 『AMY エイミー』短評

本当の話―。映画まで少し間があったのでバルト9の隣にある喫茶店で時間を潰しそろそろと思って店を出ると、 髪を紫に染めた(なぜ紫なんだろ?)品のよさそうなおばあちゃんがいかにもしんどそうに階段を登っていたので、 あんまりキツそうなら手を貸そうと気にしていたら「一緒にジャズを聴かない?」と逆に突然声をかけられ驚いた。 同じくバ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

今年の“映画で旅するヨーロッパ”はスロヴェニア1本勝負! 『樹』@「EUフィルムデーズ2016」短評

せっかく、円高でユーロも安くなっているのに、今年のEUフィルムデーズはスロヴェニア1国にしか往けなかった。 しかもたった1文字のぶっきらぼうなタイトルや解説の印象からなんとなくこういう映画じゃないかと思っていたら、 案の定、全篇繰り広げられるお話が暗喩的で受け身の取りづらい“投げっ放しジャーマン”みたいな映画だっ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

待ってたゼ! “容赦なき韓国映画”再び! 「反逆の韓国ノワール2016」個人的後篇

「反逆の韓国ノワール2016」[2016年6月25日(土)-7月8日(金)]@シネマート新宿 【配給】アルバトロス 『極秘捜査』 70年代に日本でもオカルトや超能力がブームだった頃お隣韓国では占いがブームだったってことなんだろうか? 人情味に溢れる叩き上げの元刑事と怪しいんだか善人なんだかよくわからない占い師が少女誘…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

“家族の理想形”まで国が決めるべきなんて考えてるバカどもはこれを観て思い知れ! 『葛城事件』短評

『クリーピー 偽りの隣人』 はもっとどんよりするかと思ったらテンションの上がる傑作だったけど(香川照之最高)、 一方、コチラはしっかりどんより…。実際に起きた無差別殺傷事件のいくつかを下敷きに描くヘビーな家族映画。 現政権が国民に望んでそうな元は理想の一家がめちゃくちゃにブっ壊れる“ザ・ニッポンの家族”の大崩壊劇だ。 “家…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

変な隣人に対処する方法、それは自分も変な隣人になる! 『クリーピー 偽りの隣人』短評

面白い…面白すぎる! 自分も上京して10数年、住むアパート住むアパートで毎週怪しい集会を開く某S価学会、 電気をいっさい使わないキモイおやじ、DV彼氏を掴まえたばかりにドアも郵便受けもベコベコにされるバカ女に、 今は玄関がゴミだらけのニューハーフと隣人にはも~悩まされ続けているけど、こんな隣人だけは絶対に厭だ! 黒沢清監督…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ヒトラー“みたいな人間”が現れやすい現在の世界的状況を諷刺した傑作コメディ! 『帰ってきたヒトラー』

それをそのまま“もしもヒトラーが現代に現れたら?”なんてストレートな仕掛けで描いちゃうという発想がスゴい。 めちゃくちゃ面白かったんだけど…その分めちゃくちゃ暗~い気持にもなって帰りの足取りはずいぶん重かった。 こういう映画が創られる、要は人種差別や移民排斥が平然とまかり通る今の世界的状況を絶望的とも言えるし、 逆にそうし…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

21世紀のSF映画を代表する1本になること確実の傑作! 『エクス・マキナ』短評

90年代ミニシアター全盛期の頃だったら確実に今はなきシネマライズで半年はロングランしていたであろう映画。 いやぁーこれは面白いワ! 文句なしの傑作! どころか、久々に今年のベスト10に喰い込みそうな映画を観た! もう、『スター・ウォーズ』 のようなタイプの作品に全然興味のないボクみたいな輩でも充分愉しめるSF映画だし、 知…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

あれから20年。ロメールに在りし日を想い出す… 『コレクションする女』@「ロメールと女たち」

1996年の10月に名古屋のシネマテークで 『夏物語』 を観たのが我が映画人生で最初のエリック・ロメール体験。 映画評論家・江戸木純氏による週刊プレイボーイのコラムがきっかけで確かに映画自体実によかったんだけど、 それ以上に学生時代より付き合っていたコと別れた次の日に観たのでその時の“倦怠感”こそをよく憶えている。 ボクか…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

死を考え(『或る終焉』)、初恋に馳せる(『若葉のころ』)。アニメ版『少女椿』を学生時代に彼女と観た…

『或る終焉』 今年で44歳。もう“死”を意識して当然の年齢だ。むしろ40も過ぎて死を意識しない人間などバカとしか思えない。 前作 『父の秘密』 がボクの大嫌いなミヒャエル・ハネケっぽかったので(でも、ハネケのように不快じゃなかった)、 題材からしてもしやこれは 『愛、アムール』 ではないのか?と思っていたんだけど、まったく…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

性格が悪い神様にとっては、戦争も災害も“ありふれた事件”? 『神様メール』短評

『トト・ザ・ヒーロー』 などで知られるジャコ・ヴァン・ドルマル監督、『ミスター・ノーバディ』 以来久しぶりの新作は、 かの 『ありふれた事件』 のブノワ・ポールヴールドがなんと超性格の悪い神様に扮するファンタジック・コメディ! なのでかなり愉しみにしていたんだけど正直期待しすぎたのか贅沢なのか印象的にはもう一つ何かほしかった…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

麻薬も質が悪いけど、“権力”という麻薬もまた始末が悪い… 『カルテル・ランド』

もうウンザリだ…。もはや人間が人間である限りつづくと諦めるほかないまさに“終わりなき人の愚かさの物語”。 本作は、メキシコ麻薬戦争の最前線で自ら麻薬カルテルに対し自警団を作った人々の姿を描くドキュメンタリー。 時に日本へも伝えられる麻薬戦争の話、中でもカルテルの残虐ぶりを目で体験させられるだけでも強烈なのに、 (チョンパさ…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

時ならぬ西部劇ブーム?ドイツ人監督が撮ったカナダが舞台の西部劇! 『黄金』@トーマス・アルスラン特集

最近は、マカロニ・ウエスタンDVDコレクションも出ているし 『ヘイトフル・エイト』 に 『レヴェナント:蘇えりし者』 と、 今年は本当に西部劇がちょっとしたトレンドになっているようなような気がする。(まぁ本作は3年前の作品だけど) 全篇ほぼドイツ語の西部劇だなんてNYの話なのに全篇ドイツ語の 『キラーコンドーム』 みたい!(…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

日本のTVマンはこの男たちの爪の垢でも煎じて呑め! 『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』短評

強烈…。実際の記録映像がふんだんに使われているだけにある側面じゃ 『サウルの息子』 よりもヘビーだった。 しかしこれは興収では勝てないとはいえ 『スポットライト 世紀のスクープ』 よりも観応えのある文句なしの傑作! そもそもアドルフ・アイヒマンからして知らなかったしこんな話今回初めて知ったんだけど、本作はナチスの戦犯、 ア…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

GWの大穴!というには重くて地味だけど今最も観るべき傑作! 『緑はよみがえる』

さ、寒そう…。いっそモノクロの方がよほど暖かみを感じられそうな、だけど、息を呑むほどに凄まじい映像美…。 第一次世界大戦下の北イタリア・アジアーゴ高原を舞台にイタリア軍兵士たちの苛酷な運命を描いた戦争映画。 その孤高の作家性においてまさに塚本晋也監督の 『野火』 と対をなす巨匠エルマンノ・オルミ監督の最新作だ。 直接的な戦…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

パレスチナを分断する壁と、この国の見えない壁… 『オマールの壁』

もうズッシリ…。喩えばこれが第二次大戦中の対独レジスタンスや冷戦中の共産主義国家の話ならいざ知らず、 今この瞬間にも起きている、自分とまるで同時代を生きている人々の現実だというのが信じられないし凄まじい。 イスラエル占領下のパレスチナに生きる若者たちの愛と絶望を描いた、これこそ本当の“俺たちに明日はない”。 イスラエルの秘…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

キス!トラウマ!ナンセンス! 毛穴から汁が出そうな21世紀最高のアイドル映画! 『キネマ純情』短評

本作の前に同じくアップリンクで年末頃に話題になった音楽映画、『ストレイト・アウタ・コンプトン』 も観たんだが、 いかなドープで酒池肉林な実録ヒップホップ映画の記憶もアイドルのパワーを前にどこかに飛んでいっちゃった。 凄い!面白すぎる! これはもう知る人ぞ知る大林宣彦監督の 『ハウス』 と、東映の 『ズベ公番長』 シリーズと、…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ついに現れた今年のベスト10入り確実の大快作! 『インサイダーズ/内部者たち』短評

す、すごい…面白すぎる!!! ビョン様最高! いや、これからは敬意を込め“ビョン兄貴”と呼ばせてください! 昨年末に 『ベテラン』 を観て以来今年は年初から三隅研次にかまけ久しく韓国映画のことなど忘れていたけど、 2016年も世界でいちばん熱く燃え滾るような面白い娯楽映画を見せてくれるのはやっぱり隣の国かもしれない! 方や…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

不毛な愛の作家、ファスビンダー唯一のSF映画! 『あやつり糸の世界』短評

も~堪らん。元はTVとはいえこうして公開されるからには1本の作品なんだから一度に観るべきと思っていたが、 『ストーカー』 と同様、特撮に頼らず身近なもの(鏡など)で近未来的空間を創出するしっかりとSFっぽい第1部と、 ノワール世界が勝手気ままに暴走しラストはいつものファスビンダーらしからぬキュートな愛に落ち着く第2部で、 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

キャロル!ディーパン!…デイモン! 『キャロル』&『ディーパンの闘い』&『オデッセイ』

『キャロル』 うっとり…。そしてあんな直接的な性愛シーンがあるだなどと思っていなかったからおじさんびっくりトクした気分。 ケイト・ブランシェットがルーニー・マーラ嬢のそれは美しいお胸を愛でながらつぶやくひと言…「なんて美しいの」 ボクもそう思いました!(思わなくていいです) でも、そんな描写はなくてもいいと思うほどこれはい…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

2016年真冬のホラー三昧! 『クリムゾン・ピーク』『グッドナイト・マミー』『イット・フォローズ』

『クリムゾン・ピーク』 上品にグロ。そして痛い! 鬼才ギレルモ・デル・トロ監督がオリジナル脚本で挑む今ドキ珍しいゴシック・ホラー。 ロジャー・コーマンのポー原作ものに黒沢清監督の 『スウィートホーム』 を足して池田敏春で割ったような印象? もう一つ“幽霊”という題材とミステリーとしての話の軸と愛のドラマがなじんでおらず散漫…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

まだ上映中だけど2015年に観逃した映画特集! 『アンジェリカの微笑み』『完全なるチェックメイト』他

『アンジェリカの微笑み』 昨年に引き続き今年の1本目も名古屋は新栄にある名演小劇場にて。(そういや去年の元旦は大吹雪だった…) 内向的な写真家の青年が夭逝した美女の幻想に取り憑かれるという怪談というよりも江戸川乱歩チックな寓話。 社会とうまく交われない変わり者の(しかし映画の主人公として基本的な)青年が若くして死んだ女性の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more